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【国際】

米失望「解決へ協力を」 対北戦略に影響恐れ

 【ワシントン=金杉貴雄】米トランプ政権は、日韓関係悪化の影響の中でも、GSOMIAが破棄されることを対北朝鮮の安全保障上最大の問題として最も懸念していた。韓国に維持を繰り返し求めていたにもかかわらず聞き入れられなかったことに失望は大きい。

 米国防総省は二十二日、声明を発表し「われわれは日韓両国が意見の違いを解決するために協力することを促す。早くそうできることを望む。情報の共有は、共通の防衛政策と戦略を策定する上での鍵だ」と協定維持の必要性を訴えた。

 米政府は協定について、韓国に「熟慮してほしい」と強く維持を求めていた。就任したばかりのエスパー国防長官も今月九日に訪韓し、文在寅大統領との会談で直接要請していた。

 米当局者は協定の重要性について「北朝鮮の核やミサイルへの対応、制裁実行のための『瀬取り』監視などで、協定がないと日本からの情報を韓国に、韓国からの情報を日本に示す際、許可を得なければならなくなる」と指摘。「特に危機対応ではそのような時間はなく、破棄されれば影響は大きい」と強調する。

 核の完全放棄を求めている米朝交渉にも影響する恐れがある。米国の同盟国である日韓両国の対立で軍事的な包囲網に亀裂ができれば北朝鮮を利することになり、圧力を維持し核放棄の決断を迫るトランプ大統領の戦略にも狂いが生じる。

 米国の要請に応じなかった韓国にトランプ氏が今後、風当たりを強める可能性がある。日本の対応責任を問う声も上がりそうだ。

 

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