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【国際】

香港「対話の場」に暗雲 デモ隊を再び強制排除

 【上海=浅井正智】香港・九竜地区で二十四日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモが行われ、デモ隊と警官隊が激しく衝突した。一部が暴徒化し、警察が強制排除に乗り出した。週末デモは十二週連続。政府トップの林鄭月娥(りんていげつが)行政長官は十八日のデモが平和裏に終わったことで市民との対話の場を早急に設けると表明したが、今回の事態を受けて、振り出しに戻る可能性がある。

 この日のデモは当初、平穏に行進していた。ところが、途中で一部デモ隊がバリケードで道路を占拠し、火炎瓶を投げたり監視カメラが設置された街灯をなぎ倒すなど過激化。午後四時半(日本時間同五時半)すぎ、警官隊が催涙弾を発射した。複数が拘束され、周辺の鉄道駅が閉鎖されたとの情報がある。

 条例改正案を巡る抗議活動では、十二、十三両日にデモ隊が香港国際空港を占拠、空港機能が一時まひ状態に陥った。国際社会からも懸念が集中したことで、十八日に大規模デモを主催した民主派団体は「和理非(平和、理性、非暴力)」を呼び掛け、「百七十万人」(主催者発表)が参加し、おおむね平和裏に終わった。その結果、政府が対話準備に乗り出すという一定の譲歩を引き出した。

 ただリーダー不在と言われる今回の抗議活動で、非暴力方針が徹底されるか不安視されていたのも事実で、二十四日の衝突は懸念が的中する形となった。

 

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