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【国際】

イラクのシーア派武器庫、空爆か イスラエル、1981年以来

12日、バグダッド南西部の軍事施設での爆発により立ち上った煙=AP

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 【カイロ=奥田哲平】イラクの首都バグダッド近郊にある武器庫で、七月から原因不明の爆発が相次いだ。いずれもイランが軍事支援するイスラム教シーア派民兵組織「人民動員隊」の武器庫。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は二十二日、イランと敵対するイスラエルが空爆したと報じた。

 空爆が事実なら、イスラエルがイラク国内で武力行使に踏み切るのは、一九八一年にフセイン旧政権の核兵器開発を阻止するためにオシラク原子炉を破壊して以来。イスラエルはイランの軍事的影響力拡大を阻止するため、シリアで親イラン系部隊の拠点に対する空爆を繰り返しているが、イラクまで拡大した形だ。

 報道によると、イスラエル軍は先月十九日にバグダッド北郊で武器庫を空爆。イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」がシリアに武器を運ぶために使われ、射程二百キロのミサイルが貯蔵されていた。今月十二日と二十日に別の武器庫が破壊された爆発もイスラエルの空爆という。

 人民動員隊は二十一日、制空権を握る米国が侵入を許可し、イスラエル軍無人機が攻撃を実行したと非難。「イラクの米軍基地は全て、われわれのミサイル射程に入っている」と報復を示唆した。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は二十二日、「われわれを全滅させたい国に対して多くの場所で活動している」と述べるにとどめた。

 イスラエルは、イランが安全保障を脅かすとして敵視。核開発疑惑が持ち上がった二〇一二年にはネタニヤフ氏は単独攻撃を模索した経緯がある。米国とイランの軍事的緊張が続く中、イスラエルの攻撃が対立に拍車を掛ける恐れがある。

 

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