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【国際】

トランプ流 メディアを翻弄 日米首脳会談、1度と訂正

 【ビアリッツ=沢田千秋】フランス南西部ビアリッツで開催中の先進七カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ大枠合意した日米貿易交渉を巡り、日米両首脳は、個別会談終了後、全体会合への出席を遅らせてまで異例の共同発表の場を設けた。交渉の成果を国内にアピールしたい米側の要望を日本が受け入れた形だ。

 当初、外務省は「二度目の日米首脳会談が開かれた」と発表。その後、「共同発表」のための両首脳による立ち話での打ち合わせだったと訂正した。日本メディアは事前に知らされず、西村康稔官房副長官は「十分な連絡ができなかった」と陳謝。外務省の鈴木量博北米局長は「米ホワイトハウスから日米プレスを入れるという話だったが、フタを開けてみると、米側はワシントン駐在の日本国籍の記者のみだった」と釈明した。

 急転直下で共同発表が決まった理由について、西村氏は「米国側から、いい話なので発表したいと要望があった」と繰り返した。特に、トランプ大統領は日本の民間企業が害虫被害対策で約二百五十万トンの飼料用トウモロコシ購入を決めたことに満足した様子。米国内の農家にアピールするためにも、共同発表にこだわったとみられる。安倍首相も同意したという。

 二十五日午前十一時半から約五十分間行われた日米首脳会談の冒頭、トランプ氏は貿易交渉の早期決着の見通しを「ベリー・ビッグ・ディール(素晴らしい取引)になる」と予告。事前に、ライトハイザー米通商代表と閣僚協議で大枠合意していた茂木敏充経済再生担当相は首脳会談後の記者会見を予定していた。しかし、一向に開かれないまま三時間が経過したころ、突如、米メディアが安倍、トランプ両首脳と茂木、ライトハイザー両氏がにこやかに会見する映像を流した。

 

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