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【国際】

香港デモ 対応強硬化 威嚇発砲・新型放水車…逮捕者86人

 【上海=浅井正智】香港の逃亡犯条例改正案を巡る二十五日の抗議活動で、警官隊は初めて拳銃を抜き、空に向かって威嚇発砲をしたほか、最新式の高圧放水車も投入、デモ隊に対する強硬姿勢をまた一段引き上げた。警察当局は二十六日、週末の逮捕者が十二歳の男児を含む八十六人に上ったと発表。一部デモ隊の過激化も歯止めがかからず、香港情勢は双方が一歩も引かない危険水域に近づきつつある。

 二十六日付の香港各紙は、警官が拳銃を構える写真を掲載。デモ隊との対立が新たな局面に入ったことを印象づけた。中立的とされる明報は、社説で「(デモ隊の)暴力と(警官隊の)武器装備がまたエスカレートした。暴力と決別しなければ、社会全体が大きな代償を払うことになる」と危機感を表明した。

 発砲は、デモ隊が警察車両に鉄パイプで襲いかかるなど、衝突が激化する状況で起こった。警官六人が拳銃を抜き、そのうちの一人が威嚇発砲。ひざまずいて発砲しないよう懇願した男性を警官が蹴り倒した映像に、警察当局が「自然な反応だ」と正当化したことも、反対派市民の怒りを買っている。

 一部デモ隊も過激さを増した。二十五日は店舗のシャッターやガラスを破壊し、中にいる人たちに襲いかかろうとするしぐさも見せた。

 店が親中派と関係があるというのが襲撃の理由で、テレビやネットの映像は、その光景の一部始終をとらえていた。

 市民との対話の枠組みづくりを表明している林鄭月娥(りんていげつが)行政長官はその方針を変えていないが、「時間稼ぎにすぎない」(民主派の郭家麒(かくかき)立法会議員)と懐疑的な見方が広がる。

 

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