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【国際】

比大統領「南シナ海に課題」 習氏と首脳会談 領有権問題協議

29日、北京の釣魚台迎賓館で会談する中国の習近平国家主席(右端)とフィリピンのドゥテルテ大統領(左端)=共同

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 【北京=坪井千隼、バンコク=北川成史】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は二十九日、訪中しているフィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。フィリピン国内で対中感情が悪化していることを受け、ドゥテルテ氏は中国と領有権を巡って対立する南シナ海の問題を取り上げたが、経済面では中国側と連携を深めていくことを確認した。

 ドゥテルテ氏の訪中は五回目。二〇一六年の大統領就任以来、これまで対中融和姿勢を示してきたが、今回の会談では冒頭に「いくつかの課題がある」と南シナ海問題を切り出した。この問題を巡っては、同年の仲裁裁判所がフィリピン側の主張を認める判断を下している。

 一方、中国はこれまで仲裁裁判所の判断を無視する姿勢を貫いており、南シナ海問題で譲歩する可能性は乏しい。ただ、フィリピンと全面的に衝突することは避けたい思惑もあり、習氏は南シナ海の紛争回避に向け策定作業が進む「行動規範」に言及。「双方が二一年までに策定できるよう努力したい」と述べ、「戦略的に高い見地から、関係発展を図りたい」と融和姿勢を強調した。

 フィリピン側としても経済面での中国側の協力は不可欠なため、ドゥテルテ氏は「われわれは連携を確かなものにするという公約を実現している」と応答。両国は南シナ海での石油・天然ガスの共同開発など、経済協力を進めていくことで合意した。

 ドゥテルテ氏の訪中は九月一日まで。王岐山国家副主席とともに広東省広州市を訪れ、バスケットボール・ワールドカップ(W杯)の試合を観戦する予定だ。

 

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