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【国際】

米韓関係ぎくしゃく 米、軍事協定破棄の撤回要求

28日、米ワシントンで講演するシュライバー国防次官補=共同

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 【ワシントン=金杉貴雄】シュライバー米国防次官補(インド太平洋安全保障担当)は二十八日の講演で、韓国に対し日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄決定を取り消し、更新することを要求した。米高官が公の場で発言した背景には、協定が破棄されれば「米日韓」の安全保障体制が崩壊しかねないとの危機感のほか、韓国側への不信感もあるようだ。

 シュライバー氏は「われわれは、韓国がGSOMIAを更新することをまさに要求する」と述べ、協定が実際に破棄される十一月下旬までに韓国が翻意することを求めた。

 協定の必要性については、米国と同盟を結ぶ日本と韓国の機密情報交換に手間がかかることで「日韓だけでなく、米軍にも朝鮮半島やそれ以上の地域で危険を増大させる」と指摘。「複雑な安全保障環境では迅速な情報共有が重要だ」と米国の安全保障に悪影響を与えるとの考えを示した。

 米国が協定の更新を求めた背景には、北朝鮮や中国が軍事力増強する中で、自衛隊や韓国軍と連携しながら対抗する米軍の運用に影響が出かねないとの危ぐがある。シュライバー氏は十一月下旬に協定がなくなれば「われわれの安全保障環境の中でリスクが増大する」と強調した。

 また韓国が「協定破棄は日韓の問題」としていることには明確に反論。「破棄決定を米国は理解した」などと韓国が説明したことにも「相談は続いていたが、決定自体の警告はなかった」と不快感を示した。

 米国は日韓双方に、問題解決のための対話を求めているが、シュライバー氏は元徴用工や輸出管理などの「歴史や政治的意見の相違」を安全保障の問題に影響させるべきではないと主張した。

 エスパー国防長官も二十八日の記者会見で、激化する日韓対立について「非常に失望したし、今もしている」と強調し、早期の対立解消を求めた。

 

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