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【国際】

米イラン 止まらぬ不信 トランプ氏、ロケット爆発写真投稿

 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は三十日、イラン北部の宇宙センターでロケットの打ち上げが失敗し爆発があったとする写真を自身のツイッターに掲載。「米国は関与していない」としてサイバー攻撃を否定した。また、英領ジブラルタルから解放されたイランタンカーが制裁対象のシリアに向かっている疑いも判明。両国間の緊張緩和に向け、首脳会談が提案されているなかで、不信を増幅する出来事が相次いでいる。

 トランプ氏は「発射の最終的な準備中に起きた大惨事。原因究明できるように幸運を祈る」と書き込んだ。自国の情報収集能力を誇示し、イランをけん制したとみられる。

 爆発についてイランが発表も抗議もしていないのにトランプ氏が米国の関与を否定したことについて、米紙ニューヨーク・タイムズは「異常なメッセージだ」と指摘。原因究明についての書き込みも「明らかなあざけり」とし、「なぞの爆発は事故というより米国の妨害行為との臆測を助長した」と報じた。

 イランは一月と二月にも、人工衛星を搭載したロケットの打ち上げを試みたが失敗。米国は大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発につながると反対している。

 今回のロケット打ち上げ失敗は、米公共ラジオ(NPR)が二十九日に民間の衛星写真の分析で報道。トランプ氏が公表した写真は、米国の機密情報の可能性が指摘されており、ツイッターへの投稿を問題視する声が上がっている。

 一方、米紙ウォールストリート・ジャーナルは三十日、英領ジブラルタル自治政府が米国の要請を退け解放したイランの石油タンカーが、シリア近海でシリア向けに原油を小型船に移し替える疑いがあると報じた。

 事実なら解放条件に違反し、米国だけでなく英国との対立も再燃しそうだ。タンカーは、積み荷の原油を欧州連合(EU)の制裁対象となっているシリアに運ばないことを条件に解放されていた。

 米財務省は三十日、このタンカーと船長を制裁対象に指定した。米政府は「テロ組織」と認定したイラン革命防衛隊に活動資金が渡ると主張している。

 

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