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【国際】

イラン、遠心分離機増設 ウラン濃縮20%見送り あすから第3弾

4日、イランのテヘランで、閣議で話すロウハニ大統領=イラン大統領府提供、AP・共同

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 【カイロ=奥田哲平】イランのロウハニ大統領は四日、核合意で定めた規制内容を破る履行義務停止の第三弾を六日に始めると発表した。ウラン濃縮のために使用する遠心分離機の増設を含めた研究開発を推進するとしている。ただ、核兵器製造を容易にするウラン濃縮度を20%以上に高める方針は見送った。

 イラン国営メディアによると、会見したロウハニ師は核合意存続を目指す英独仏などとの協議が「望む結果をもたらしていない」と強調。「さまざまな種類の新しい遠心分離機など、ウラン濃縮に必要とする研究開発を拡大する」と述べ、研究開発は国際原子力機関(IAEA)の監督下で行い、平和利用が目的と主張した。核合意では、遠心分離機の保有数は従来の三分の一に削減され高性能分離機の使用も認められていない。

 米制裁で低迷する経済を立て直す必要に迫られているイランは、段階的に「核カード」を切ることで、欧州から経済支援策を引き出す狙いがある。米イランの仲介役を担う仏政府は、合意順守の見返りに百五十億ドル(一兆六千億円)規模の融資案を提示している。

 イランのアラグチ外務次官は四日、「履行義務の復帰は年末までに百五十億ドルを受け取れるか否かによる。依然として意見の相違がある」と述べ、交渉は続いている。そのため、イラン政府関係者はロイター通信に対し、第三弾はウラン濃縮度20%への引き上げを見送る「抑制的な措置」との認識を示した。

 トランプ米政権の核合意離脱に伴う経済制裁発動を受け、イランは対抗措置として段階的に履行義務を停止。すでに低濃縮ウランの貯蔵量とウラン濃縮度について制限を破っている。

 

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