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【国際】

若年層の孤独死に中国注目 39歳小説家病死、発見まで10日間

 【北京=坪井千隼】独り暮らしをしていた中国の若手小説家が先月、自宅で病死し、死後十日たって発見されたことをきっかけに、若年層の孤独死問題に注目が集まっている。中国青年報は、「独居世帯が増え、(この小説家のような)孤独死のケースは、一定割合で増えていくだろう」と分析している。

 亡くなったのは、インターネット小説で若者を中心に人気を集めていた劉嘉俊(りゅうかしゅん)さん。先月下旬、上海の自宅で心臓病で亡くなっているのが見つかった。三十九歳だった。

 もともと中国では、大家族の世帯が中心だったが、近年では都市部を中心に単身世帯が増加。中国国家統計局の統計によると、昨年の独居世帯は全国で七千七百万戸に上る。

 中国青年報によると、若年層の独居世帯の増加が目立つ。背景には、地方から都市に移り住む人の増加や婚姻率の低下がある。また若年層の間では、煩わしい人間関係を嫌い一人で気ままに過ごす人や、ネットを介した人間関係を好む人が増えてきているという。同紙は地域社会の絆を大切にする高齢者よりも、若年層の方が「社会的に孤立しやすい」と警鐘を鳴らす。

 劉さんの死を受け、ネット上では若き才能を惜しむ声と同時に、死亡から発見まで十日間もかかったことについて反響が広がった。あるファンは「私もこのまま結婚しなかったら、同じ未来が待っているのだろうか」と不安な心情を吐露。別のファンは「私もネットを使って仕事をしており、あまり外出しないので心配だ」と書き込んだ。

 

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