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【国際】

「イランに秘密核施設」脅威強調 イスラエル首相、総選挙控え攻勢

9日、エルサレムで、イランの秘密核施設だとする衛星写真を示すイスラエルのネタニヤフ首相=AP

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 【カイロ=奥田哲平】イスラエルのネタニヤフ首相は九日、イラン中部アバデに秘密の核兵器開発施設があったと公表し、「核爆弾製造を止める唯一の道は圧力だ」と強調した。十七日に迫る総選挙を前に、イランの脅威を国際社会に印象付け、イランとの対話機運をけん制する狙いがうかがえる。

 ネタニヤフ氏は核施設とされる場所の衛星写真を見せ、「核兵器開発の実験が行われていた」と主張。実験の詳細は不明で、施設は今年六月まで稼働し、七月に取り壊されたとしている。これに対し、イランのザリフ外相はツイッターで「人騒がせなうそをついている」と否定した。

 シリア人権監視団(ロンドン)によると、シリア東部のイラク国境では八日、イランが支援するイスラム教シーア派民兵組織が建設中の軍事拠点が何者かによって空爆を受け、十八人が死亡。イスラエルが越境攻撃したとの見方が出ている。イスラエルは一日にもレバノンのシーア派組織ヒズボラとも一時交戦した。

 イスラエルが宿敵イランへの攻勢を強め始めたのは八月下旬から。マクロン仏大統領が米イランの首脳会談の仲介に乗り出し、緊張緩和の動きが見え始めたのと時期が重なる。総選挙で苦戦が伝えられるネタニヤフ氏は、外交安全保障面の強硬姿勢をアピール材料にするが、親イスラエルが顕著なトランプ大統領も直接会談については「何の問題もない」と柔軟姿勢を示している。

 

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