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【国際】

米政権、乱れる足並み

ホワイトハウスでトランプ米大統領(左)の話を聞くボルトン補佐官=8月20日、ワシントンで(ゲッティ・共同)

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 【ワシントン=岩田仲弘】トランプ米大統領は九日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンとの和平交渉は「死んだ」と繰り返し、協議を打ち切る考えを示した。米中枢同時テロから十一日で十八年を迎え、米メディアは、対タリバン政策を巡り、ポンペオ国務長官とボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が主導権を争い、政権内に足並みの乱れが生じていると報じている。

 ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)によると、トランプ氏は八月末、ポンペオ、ボルトン両氏らとホワイトハウスのシチュエーション・ルーム(作戦司令室)でタリバンとの和平合意について協議した。

 ポンペオ氏は、タリバンに国際テロ組織アルカイダとの決別と対テロ作戦への協力を確約させることを条件に約一万四千人の駐留米軍のうち五千四百人の撤収を始める案を主張。

 当時ワルシャワ訪問中で、ビデオで会議に参加したボルトン氏は、もともとタリバンとの和平交渉に反対の立場で、タリバンと取引しなくても米軍撤収は可能だと伝えた。

 ワシントン・ポスト紙(電子版)によると、ボルトン氏は、タリバンとの交渉を担うハリルザド・アフガン和平担当特別代表に対し、タリバンとの和平合意草案のコピーを渡すよう求めたものの、ハリルザド氏は拒否。ボルトン氏を激怒させたという。

 ポンペオ氏は八日、米メディアの報道番組に相次ぎ出演し、タリバンとの交渉中止は「しばらくの間」と述べ、再開に含みを残した。トランプ氏の「死んだ」発言により、ボルトン氏が優位に立ったようにもみえるが、ある政府高官はポスト紙に「北朝鮮やイランに対して、最初は脅してその後対話を求めるように、大統領はタリバンとも最後は交渉するだろう」との見方を示している。

 ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などによると、ボルトン氏はペンス副大統領とともに、トランプ氏に対し、タリバン指導者らとワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで極秘会談する構想についても再考するよう説得。タリバンによる自爆テロにより会談は実現しなかったが、トランプ氏は「(会談は)私自身が思い付き、中止しようと思ったのも私だ」と、報道を否定した。

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