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【国際】

イラン・北朝鮮 融和期待 米ボルトン氏解任 「圧力政策の失敗」

 【北京=城内康伸、カイロ=奥田哲平】米国と対立するイランと北朝鮮は、トランプ大統領によるボルトン大統領補佐官の解任を注視。最強硬派ボルトン氏の退場で、トランプ外交が自国により融和的な姿勢に転じることを期待しているとみられる。

 イラン政府高官は十一日、ボルトン氏解任を米国による「圧力政策の失敗」として歓迎した。今後、両国の軍事的緊張が緩和する可能性があるが、イランはあくまでも経済制裁の解除を要求。今月下旬の国連総会期間中に首脳会談が実現するか否かが焦点となる。

 イランは、ボルトン氏やイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相ら名前に「B」を含むイラン敵視派を「Bチーム」と呼び、「イランの政権転覆を目標に戦争を引き起こそうとしている」(ザリフ外相)として敵視。六月にホルムズ海峡付近で日本のタンカーが攻撃された事件も「Bチームの陰謀」と主張してきた。

 それだけにロウハニ大統領の顧問アシェナ氏はツイッターで「圧力政策が失敗していることを示す決定的な証拠。われわれは制裁を打ち破ることができる」と強調。ラビイー政府報道官も「戦争と経済テロの提唱者の追放で、ホワイトハウスがイランの真実を理解する障害が減った」と述べた。

 一方、北朝鮮もボルトン氏解任を歓迎しているとみられる。北朝鮮は九月下旬ごろの米朝実務協議の再開に前向きな姿勢を見せており、圧力を重視してきた人物の解任は協議再開を後押ししそうだ。

 二月末の米朝首脳再会談が決裂したことを巡り、崔善姫(チェソンヒ)第一外務次官は三月に平壌(ピョンヤン)で記者会見し、ポンペオ米国務長官とボルトン氏の二人が「首脳間の建設的な交渉努力に障害をつくった」と主張していた。

 北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射を問題視しないトランプ氏に対し、ボルトン氏は「国連安全保障理事会の決議違反だ」と断言。北朝鮮外務省報道官は五月、同氏を「安保破壊補佐官」と呼び、「このような人間の出来損ないは一日も早く消え去るべきだ」と非難し、厳しい姿勢を取る同氏が交渉から排除されることを望んでいた。

 

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