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【国際】

サウジ石油 月内復旧へ エネルギー相「供給量すでに回復」

17日、サウジアラビア・ジッダで記者会見するアブドルアジズ・エネルギー相=ロイター・共同

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 【カイロ=奥田哲平】サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は十七日、国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設に対する攻撃を受けて初めて会見し、「生産能力は今月末までに通常通りに戻る」との見通しを明らかにした。復旧作業に最長数カ月かかるとの見方もあったことから供給不安の払拭(ふっしょく)に努めた。

 世界最大の石油精製施設があるサウジ東部アブカイクなどへの攻撃で、同国の日量生産能力の半分に当たる五百七十万バレルの生産が一時停止。世界の原油供給量の5%に当たり、原油市場で相場が高騰していた。アブドルアジズ氏は、備蓄放出に伴い、原油供給量はすでに攻撃前の水準に回復したと述べた。会見を受け、十七日のニューヨーク原油先物相場は、指標の米国産標準油種(WTI)の十月渡しが前日比三・五六ドル安の一バレル=五九・三四ドルと大幅に反落して取引を終えた。

 発表によると、アブカイクの石油精製施設はすでに日量二百万バレルの生産を回復。九月末までにサウジ全体で同千百万バレルの生産能力に達するとした。クライス油田も産出を再開したという。アブドルアジズ氏は「不死鳥のように立ち上がる」と強調。また同氏はサウジのテレビ局で、石油輸出国機構(OPEC)の緊急会合は行われず、増産は必要ないとの認識を示した。

 会見に同席したアラムコ幹部は、二〇二〇年に予定する新規株式公開(IPO)の計画を継続する方針を示した。ただ、被害総額やサウジ経済に与える影響には触れなかった。

 攻撃を巡っては、イエメン内戦でサウジと敵対する反政府武装組織フーシ派が無人機による犯行を主張する一方、米国はイラン関与の疑いを強めている。アブドルアジズ氏は、攻撃主体や背景は不明との認識を示し、「さらなる攻撃を防ぐために徹底的な措置を講じる必要がある」と述べた。

 

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