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【国際】

トルコ、シリア侵攻 クルド拠点など180カ所攻撃 市民ら15人が死亡

9日、シリア北東部ラス・アルアインから上がる黒い煙=ゲッティ・共同

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 【カイロ=奥田哲平】トルコがクルド人勢力の排除を名目にシリア北東部で始めた越境軍事作戦を巡り、シリア人権監視団(ロンドン)は九日、爆撃などで市民八人を含む十五人が死亡したと伝えた。トルコ軍は同日夜に地上部隊が進軍したと発表。国境付近でのクルド人民兵組織との戦闘激化が懸念される。

 トルコ国防省は「標的はテロリストだけ」と主張。ロイター通信によると、九日にクルド民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)の拠点など百八十カ所を攻撃したという。クルド側はシリア北東部カミシュリなどで壊された家屋や負傷者の映像をツイッターで伝えた。

 クルド系メディアによると、数千人の住民が国境付近の町から避難を開始。シリア北東部には約百七十万人が住み、最大で約三十万人の国内避難民が発生する恐れがある。国連安全保障理事会は十日、軍事作戦への対応を協議する。

 エルドアン大統領は九日にツイッターで「平和の春」と名付けた作戦開始を宣言。親トルコのシリア反体制派とともに、YPGを掃討して「シリアの領土の一体性を保護する」と武力行使を正当化した。

 一方、軍事作戦は過激派組織「イスラム国」(IS)の復活やシリア情勢の複雑化を招く恐れがある。

 

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