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【国際】

トルコ軍、要衝2カ所包囲 11村制圧 市民ら40人死亡

 【カイロ=奥田哲平】少数民族クルド人勢力を排除するためシリア北東部に軍事侵攻したトルコ軍は十日、国境沿いにある二カ所の町を包囲するなど戦線を拡大した。ロイター通信によると、十日までに一般市民十五人を含む四十人以上が死亡。激しい戦闘による犠牲拡大が懸念される。

 トルコメディアによると、トルコ軍とシリア反体制派は、クルド系民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)が実効支配していた町ラス・アルアインやテルアビヤド周辺の十一の村を次々と制圧、要衝の両町を包囲した。軍はクルド人勢力二百二十八人を殺害したと発表した。一方、十日にはシリア領内からトルコの行政庁舎に反撃とみられる砲撃があり、市民ら六人が死亡した。

 トルコは「テロ組織」と見なすYPGを国境から排除し、三十キロの幅で非武装の安全地帯を設置したい考え。米人道支援団体「国際救済委員会」(IRC)によると、既に六万四千人が自宅を追われ、最大で三十万人の国内避難民が新たに発生する恐れがある。

 国境沿いの町カミシリに住む電器店経営マズキン・ハリルさん(38)は電話取材に「自宅と同じ地区で民家が砲撃され、親子が二人亡くなった。町はゴーストタウンになりつつある。いつでも避難できる準備をしている」と警戒を強めている。

 

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