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【国際】

アビー首相に平和賞 政治犯釈放・男女平等を推進

 アビー・アハメド氏は二〇一八年四月にエチオピアの首相に就任した。その約三カ月後には隣国エリトリアのイサイアス大統領と会談して、二十年余り続いていた国境紛争の終結を宣言。「アフリカの角」と呼ばれる大陸東部地域の安定に向けて、大きな一歩を踏み出した。

 エチオピア南部オロミア州ベシャシャ生まれで、父親はイスラム教徒、母親はキリスト教徒。国内最大民族のオロモ族出身で、オロモ語以外に他民族のアムハラ語や英語、エリトリアの言語を流ちょうに操る。アディスアベバ大では、平和と安全保障問題の博士号を取得。国軍所属時には、ルワンダで国連平和維持活動に携わった経験を持つ。

 政情不安による前首相の辞任に伴って首相に就いたアビー氏は、就任演説で「長年にわたって両国を支配する意見の相違の終結を望む」と訴え、一九九三年にエチオピアから独立したエリトリアとの和平を目指す考えを表明。両国が領有を主張した地域をエリトリアに譲り、九八〜二〇〇〇年で推定約十万人が死亡した国境紛争を終わらせた。

 エチオピア国内の改革も矢継ぎ早に推進。一八年五月には民族、政治対立解消に向けて、野党指導者らを含む数千人の政治犯を釈放した。市場原理の導入を目指して国営企業の民営化に着手しつつ、同十月には閣僚の半数に女性を指名して男女平等を進めた。

 家族は妻と三人の娘、養子の息子。 (ロンドン・藤沢有哉)

 

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