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【国際】

海面上昇で国土消失危機 ツバル首相 「人工島」計画

共同通信との単独会見に応じるツバルのナタノ首相=15日、首都フナフティで、遠藤秀一氏撮影・共同

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 【フナフティ=共同】南太平洋の島国ツバルのナタノ首相は共同通信との単独会見に応じ、地球温暖化による海面上昇で国土消失の危機があるとして「人工島」の造成を計画していることを明らかにした。首相は「海抜五〜十メートルまで埋め立て、海面上昇でも、すべてのツバル人が住めるようにしたい」と述べた。

 九月の首相就任以降、国内外のメディアと会見に応じるのは初めて。

 ツバルには九つの島があり、人口は約一万人。海抜は平均一〜二メートルで、海面上昇で水没の危機にある。

 フナファーラ島の環礁地帯を、近くから採取した砂を使って埋め立てる計画で、予定面積は約十六平方キロ。

 首相は「ツバルの総面積は約二十六平方キロなのでこれでも大きなメリットがある。事業に二百億〜三百億円かかるので、支援をお願いしたい」と日本など各国の資金援助に期待した。

 ナタノ首相は、今世紀末に海面が最大一メートル強上昇する恐れがあるとする気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の報告書に危機感を表明。「世界に温室効果ガスの排出削除をもっと求めたい」とする一方「埋め立て計画はツバルの人々の命や生活にとって重要だ」と実現に意欲を示した。工事開始時期は明らかにしなかった。

 

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