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【国際】

安保理、「停戦」一致できず IS分散に「懸念」 トルコ侵攻

 【ニューヨーク=赤川肇】国連安全保障理事会は十六日、トルコによるシリア北東部への軍事侵攻を受けて非公開会合を開き、過激派組織「イスラム国」(IS)のテロリストらが分散したり人道状況が悪化したりする恐れに「深い懸念」を表明する報道談話をまとめた。ロシアが軍事侵攻を事実上黙認している中、トルコへの非難や停戦要求では一致できなかった。

 トルコが九日に軍事作戦を開始以降、安保理として見解を発表するのは初めて。十日も同様の会合を開いたが、一致した見解の表明はなかった。

 「一方的な軍事行動」を非難してきた欧州連合(EU)の六カ国は会合後、停戦要求に応じないトルコに遺憾の意を示す声明を単独で発表。クラフト米国連大使は個別に、トルコに対し攻撃停止と停戦宣言を求める声明を読み上げた。

 しかし、ロシアのネベンジャ国連大使は報道陣に、ロシアの反対で停戦要求が談話に盛り込まれなかったとの見方について「その点は議論もしていない」と否定。軍事作戦の停止については、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領の両首脳間で「話し合われるだろう」との見方を示した。

 トルコは九日付で安保理に出した書簡で「(敵対するクルド人勢力の)差し迫ったテロの脅威への対抗措置」などと説明し、国連憲章に基づく自衛権の行使に当たると主張している。

 

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