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【国際】

カナダ与党が辛勝 総選挙、単独過半数届かず

22日、カナダ・モントリオールで、支持者らの声援に応えるトルドー首相(左)=赤川肇撮影

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 【モントリオール=赤川肇】カナダ総選挙(下院三百三十八議席)は二十一日、投開票され、選管によると、トルドー首相(47)率いる中道左派の与党・自由党が最多の百五十七議席を獲得し、トルドー政権が続投する見通しとなった。ただ、解散前の単独過半数を維持できず、今後の政権運営には、社会民主主義を掲げる新民主党など他党との協力を迫られることになる。

 トルドー氏は東部モントリオールで支持者らを前に「国民は分断や消極性を拒み、進歩的路線と気候変動に対する強力な行動を支持した」と勝利演説した。

 四年ぶりの政権奪還を目指した野党第一党の中道右派・保守党は、トルドー氏の公私にわたる醜聞を追い風に百二十一議席と大幅に伸ばし、得票率では34・4%と自由党を1・3ポイント上回った。シーア党首(40)は敗北を認めつつ、「トルドー政権は間もなく終わり、われわれが勝つだろう」と訴えた。

 トルドー氏は、移民や難民の積極的な受け入れや嗜好(しこう)用大麻の合法化といった公約を実現。気候変動対策にも積極姿勢を示し、温室効果ガスの排出規制を打ち出さない州を対象に炭素税を導入した。一方で、経済との両立を目指す立場から、環境負荷が大きいとされる原油パイプラインの拡張計画を認め、環境保護団体からの反発を浴びてきた。

 今年に入りトルドー氏の司法介入疑惑や政界入り前の人種差別的行動が相次いで発覚し、自由党の支持率は低下。投開票前の各種世論調査では、政党支持率で自由、保守両党が伯仲し、保守党が政権を奪還する可能性も出ていた。

 

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