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【国際】

フランコ総統を改葬 右派聖地から家族眠る墓地に

 【パリ=竹田佳彦】スペイン政府は二十四日、首都マドリードの北西約四十キロにある国立慰霊施設「戦没者の谷」に埋葬されたフランコ総統の遺体を掘り起こし、家族が眠る墓地に改葬した。「戦没者の谷」は事実上、右派独裁政権を敷いた総統の崇拝施設となっていたが、記憶と国民和解の場所に刷新を図る。

 移転には、総統の孫や曽孫ら二十二人が立ち会った。遺体を納めた棺(ひつぎ)は遺族らが担いで施設外へ運び出した後、ヘリコプターで約三十キロ離れた墓地に移送。妻カルメン・ポロが眠る家族の墓に埋葬した。

 参列した孫の一人はスペイン紙パイスに「今日は寂しい日だ。政権は祖父の孤立を演出したかったのだろうが、祖父は一人ではない」と述べた。

 中道左派・社会労働党を率いるサンチェス首相は二〇一八年六月に就任後、墓所移転を閣議決定。反発した遺族が裁判で阻止を図ったが最高裁は今年九月に移転を認める判断を下した。

 

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