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【国際】

英総選挙 離脱党、与党と争い回避 選挙区擁立せず

11日、英中部ハートルプールで、メディアの質問に答える離脱党のファラージ党首=AP

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 【ロンドン=藤沢有哉】十二月十二日投開票の英下院(定数六五〇)総選挙で、強硬離脱派の新党「離脱党」のファラージ党首は十一日、与党・保守党が二年前の前回選挙で勝利した選挙区に候補者を擁立しない方針を示した。離脱支持層の票が分散するのを防ぐのが目的。欧州連合(EU)と合意した新離脱協定に基づく離脱に向け、保守党の単独過半数回復を狙うジョンソン首相にとって追い風になりそうだ。

 ファラージ氏は「前回選挙で保守党が勝った三百十七選挙区では(議席を)争わない。この行動は二回目の国民投票が行われるのを防ぐ」と強調。国民投票実施を目指す最大野党・労働党の支持が強い選挙区を中心に選挙戦を展開する方針で、これらの選挙区で保守党と議席を争う姿勢。

 ファラージ氏は解散前、新離脱協定を破棄し、より強硬的な離脱を目指すことなどを条件に選挙協力を保守党に提案。ジョンソン氏に拒否されたため、六百選挙区以上で候補者を擁立する構えを見せていた。

 十二日の英BBC放送によると、ファラージ氏は方針転換の理由を、ジョンソン氏の離脱方針に「重要な進歩があった」と説明。ジョンソン氏が、離脱後も暫定的にEU関税同盟や単一市場に残る「移行期間」について、期限の二〇二〇年末から延長しない方針を示したことなどを挙げた。また、ファラージ氏は離脱支持票の分散を防ぐため、労働党の地盤の選挙区で候補者の擁立を見送るよう保守党に求めた。

 ロイター通信によると、ジョンソン氏はファラージ氏の方針転換について「(どの政党も過半数に届かない)ハングパーラメントに再びなることが、EU離脱の最大の脅威というファラージ氏の認識を歓迎する」と述べた。立候補の受け付けは十四日に締め切られ、選挙戦の構図が固まる。

 

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