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【国際】

香港 主要大学が授業中止 全小中校も休校 構内衝突60人負傷

13日、香港中文大のキャンパスで火炎瓶をつくる若者たち。女性は「ここにいる人はみんな自分でつくれる。インターネットで勉強したから」と話した=浅井正智撮影

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 【香港=浅井正智】香港では十三日も交通妨害など抗議活動が呼び掛けられ、鉄道やバスなどは三日連続で一部まひに追い込まれた。名門・香港中文大など複数の主要大学は同日、大学構内での授業を中止すると発表。香港政府は、十四日は香港全域で小中学校などを休校にすると発表した。

 ここ数日で目立つのは、デモ隊が大学を「砦(とりで)」にして警官隊と対峙(たいじ)する光景。香港中文大では警官隊が構内に進入、学生と真正面で衝突した。香港メディアによると、衝突での負傷者は約六十人に上った。当局は大学への直接介入で、抗議活動の主体である若者の力をそぐことに照準を定めたようだ。

 十三日午前、中文大を訪れると、催涙ガスがまだ漂っているのか目がヒリヒリしてきた。車を燃やした焦げ臭さが鼻を突く。キャンパスのあちこちに警官隊と学生が前夜、衝突した痕跡がはっきり認められた。

 中文大では十一日から、キャンパスとその周辺を封鎖し、警察と学生がにらみ合った。大学当局が調停を試みたが、警察が催涙弾を発射し強制排除に乗り出した。学生も火炎瓶を投じるなどして反撃し、キャンパス内に大きな火の手が上がった。「警察は撤収する約束を守らず催涙弾を撃ち込んできた。信用できない」と女子学生(21)は憤った。

 構内には応急手当てをする救護員もいた。「前夜は休む間もなかった」と言う男性救護員(22)は「これはもう戦争だ!」と悲痛な声を上げた。

 また香港メディアは、中文大に通う中国本土出身の学生のために香港水上警察が船舶を用意し、香港から退避させたと報道。構内では本土出身者とみられる男性もいたが、中国語で話し掛けても返答を拒んだ。

 警官隊の大学介入という事態を受け、中文大の学生会は十三日、捜査令状なしでの警官の大学入構を禁じる臨時命令の発令を裁判所に申請したが却下された。

 

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