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【国際】

バイデン氏捜査が支援条件 ウクライナ疑惑公聴会 米代理大使ら証言

13日、米ワシントンで開かれた公聴会で、証言するテーラー駐ウクライナ代理大使(右)とケント国務副次官補=AP

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 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領のウクライナ疑惑で、米下院情報特別委員会は十三日、弾劾調査で初の公聴会を開催した。証言したテーラー駐ウクライナ代理大使は、ウクライナへの軍事支援再開や両国の首脳会談について、ゼレンスキー大統領がバイデン前米副大統領に関する捜査を行うと宣言することが条件だったとの認識を語った。

 テーラー氏は、ソンドランド駐欧州連合(EU)代表部大使が七月二十六日にトランプ氏と電話した直後、テーラー氏のスタッフに「トランプ氏はウクライナについてより(トランプ氏の政敵で来年の米大統領選での民主党有力候補である)バイデン氏の捜査に関心がある」と語っていたと証言。九月一日にはテーラー氏本人に「トランプ氏はゼレンスキー氏に対し(バイデン氏と次男に関する)捜査を公に宣言することを望んでいる」と説明したという。ソンドランド氏は、トランプ氏の大口献金者として知られている。

 このほかテーラー氏は、ゼレンスキー氏が「(トランプ氏)再選の道具として使われたくないと考えている」とウクライナ側から伝えられていたと説明。ウクライナへの軍事支援停止は行政管理予算局(OMB)局長を兼務するマルバニー大統領首席補佐官代行の指示と聞いたとも明かした。

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 トランプ氏は十三日の記者会見で、テーラー氏の証言について「いかなる状況でも『見返り』と言っていないことは真実だ」と主張し、弾劾調査を「魔女狩り」と批判。七月二十六日のソンドランド氏への電話についても「そのような会話は聞いたことがない」と否定した。

 十三日の公聴会ではケント国務副次官補も証言。トランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ氏が暗躍し、バイデン氏に関する政治的動機に基づいた捜査をウクライナにたきつけていたと非難した。

 公聴会は十五日にヨバノビッチ前駐ウクライナ大使、来週には政府高官ら八人の証言を予定している。弾劾調査が非公開での証言から公開での場に移り、民主党はテレビ中継などを通じ世論に訴え、年内に多数を握る下院での弾劾訴追を目指す。

 上院での弾劾裁判では三分の二以上で有罪、未満なら無罪となるが、上院は共和党多数で有罪とするには多数の造反が必要となる。

<ウクライナ疑惑> ロシアとの紛争を抱えるウクライナに対し、トランプ米大統領が軍事支援の継続や首脳会談開催の見返りに、来年11月の大統領選の野党民主党有力候補バイデン前副大統領に関するスキャンダル探しをするよう圧力をかけた疑惑。民主党は9月下旬、多数派を握る下院の委員会で弾劾訴追調査を始めると表明。10月末に下院本会議で調査開始を正式に決議した。(共同)

 

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