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【国際】

ボリビア、暫定大統領に反発 不正疑惑の前職支持者 就任認めずデモ

 【ニューヨーク=赤川肇】大統領選の不正疑惑により大統領が辞任した南米ボリビアで、野党出身のアニェス上院第二副議長が暫定大統領に就任したことに対してモラレス前大統領、の支持者らが反発し、政府所在地のラパスで数千人規模のデモ隊が治安部隊と衝突するなど混乱が広がっている。

 ロイター通信によると、憲法に基づく大統領職の継承順位を理由に暫定大統領就任を宣言したアニェス氏は十三日、できるだけ早く再選挙を実施する考えを表明した。ただ、議会はモラレス氏の与党・社会主義運動が多数派を占めており、アニェス氏の就任を承認していない。暫定大統領の正統性を巡る与野党対立は収束が見通せない状況だ。

 一方、ポンペオ米国務長官は十三日、アニェス氏の暫定大統領就任について、憲法に基づく「民主的な移行だ」と支持する声明を発表した。

 これに対し、クーデターで失脚させられたと主張するモラレス氏は十三日、ツイッターに相次いで投稿し、アニェス氏の暫定政権を「違憲」などと非難。「クーデターは米国による政治的、経済的な陰謀だ」とトランプ政権への反発をあらわにし、「平和的解決に貢献できるなら、ボリビアのためになりたい」と復帰への意欲もにじませた。

 モラレス氏は十月に投開票された大統領選で四選を果たしたが、野党側が不正選挙を主張し、米州機構(OAS)が十日に「結果を決定づける重大な不正行為」を認定。モラレス氏は退陣圧力を受けて同日、選挙のやり直しと辞任を表明し、十二日から政治亡命先のメキシコに滞在している。

 ロイター通信によると、大統領選をきっかけに反体制デモや衝突が激化しており、これまでに少なくとも七人が死亡した。

 

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