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【国際】

英保守党 優勢保つ 下院選 野党の残留支持票分散

15日、選挙遊説で英マンチェスターに立ち寄ったジョンソン首相=AP

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 【ロンドン=藤沢有哉】十二月十二日投開票の英下院(定数六五〇)選挙は立候補届け出を締め切った。欧州連合(EU)と合意した新離脱協定による離脱を目指すジョンソン首相の与党・保守党は高支持率を保つが、十五日の英スカイニューズ・テレビの集計によると、約四割の選挙区で新党「離脱党」と離脱支持層を奪い合う構図に。単独過半数の回復に不安材料が残った。一方、野党側の選挙協力も小規模で、残留支持票はさらに分散しそうだ。

 下院選は単純小選挙区制で、六百五十選挙区で一人ずつが当選する。保守党に加えて、政権獲得を狙う最大野党・労働党と自由民主党も九割以上の選挙区に候補者を立てた。強硬離脱派の離脱党は二百七十六選挙区に擁立した。

 離脱党は十一日、離脱支持票の分散で労働党などが議席を得るのを防ぐため、二年前の前回選で保守党が勝った三百十七選挙区には候補者を立てないことを表明。英紙テレグラフによると、両党は残りの選挙区でも協力を模索したが、協議は決裂。離脱党は労働党の地盤を中心に候補者を擁立し、保守党とも議席を争う構図となった。

 一定程度にとどまった選挙協力に、英シェフィールド大のマシュー・フリンダース教授(政治学)は「保守党には地盤以外の激戦区で離脱支持票を奪われる可能性が残り、単独過半数を回復する決定打とはならない」と指摘する。

 一方、野党側では、離脱撤回を目指す自由民主党が、同じくEU残留を支持する他の少数野党二党と六十選挙区で候補者を一本化した。ただ、離脱を巡る二回目の国民投票実施を掲げる労働党は選挙協力に加わらず、残留を訴えるスコットランド民族党を含めて残留支持票が分散することが見込まれる。

 十四日現在の英BBC放送による主な世論調査のまとめによると、保守党の支持率は38%で、二番手の労働党の28%をリード。以下は自民党16%、離脱党9%と続いた。

 

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