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【国際】

中国軍、バリケード撤去参加 香港市民と作業 友好アピールか

 【香港=中沢穣】抗議デモの続く香港では十六日、一部の大学で占拠していた学生らが撤収する動きがあった一方、占拠が続く大学では警察と学生が衝突した。また幹線道路に築いたバリケードを周辺住民らが撤去する活動も行われ、香港バプテスト大の周辺道路では香港駐在の中国人民解放軍兵士が撤去に加わった。

 香港メディアによると、バプテスト大近くの道路ではTシャツ姿の解放軍兵士が住民とともにレンガなどを撤去した。付近には解放軍の駐屯地があり、香港政府は「兵士らの自発的な行動」と説明した。解放軍兵士は台風の被災地などに出動したことはあるが、市街地に姿を見せるのは異例だ。友好姿勢をアピールする狙いとみられるが、手続きなどに疑問も出ている。

 道路の障害物撤去は、学生らの占拠が続く香港大周辺でも行われた。「なぜ何日も死守したのに、諦めなければならないのか」。学生とみられる女性が涙声で叫び、複数の学生らが「まだ終わりではない」と女性を説得しようとした。

 香港大では一部の学生らが自宅や寮に戻ったが、学内のあちこちにバリケードが残る。警官隊と激しい衝突のあった香港中文大では大部分の学生らが大学を離れた。

 一方、香港理工大では多くの学生が立てこもりを続けており、十六日夜には警察側が強制排除に乗り出し、学生側と衝突した。

 同日昼に同大を訪れると、構内の食堂には市民から寄せられた食品や衣服などが山積みされ、マットの並ぶ体育館では学生らが毛布にくるまっていた。学生らは警察による身元特定を恐れ、記者らの写真撮影にも神経をとがらせていた。

 

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