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【国際】

ロシア→中国 3000キロ 初のガスパイプライン完成

ロシアが中国に天然ガスを供給するパイプライン「シベリアの力」=ガスプロムのホームページから、共同

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 【モスクワ=小柳悠志】ロシア・シベリア地方から中国北部に至る全長約三千キロのガスパイプライン「シベリアの力」が完成し、二日に両国首脳が開通を祝った。ロシアの報道によるとガス供給契約は三十年で、中国側の支払いは総額四千億ドル(四十三兆八千億円)を見込む。エネルギーの安全保障で両国の関係が深まるのは確実だ。

 開通式典では、ロシアのプーチン大統領が「中国との関係は新たなレベルに達した」と宣言し、ガス供給開始を指示。中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席もテレビ電話で参加し「パイプラインは経済に与える影響が大きく、両国の友好と相互理解に役立つ」と述べた。

 中ロを結ぶガスパイプラインは初めて。イルクーツク州から二つのガス田を経て国境のアムール川付近までを結ぶ。中ロの政府系ガス会社が二〇一四年に契約を結んでいた。

 ロシアは世界有数の資源大国だが、主な輸出先であった欧州との関係は一四年のウクライナ危機で冷え込んだ。一方、中国は環境負荷が大きい石炭からガスへの燃料転換を進めており、両者のメリットが一致した。

 ロシア各紙によると二〇年のロシアから中国へのガス供給は五十億立方メートルにとどまるが、翌年は百億立方メートルに段階的に増える。中国は契約で定められた量の大半を必ず引き取らなくてはならないため、ロシアが長期にわたって確実に収入を得られる仕組みだ。

 両国間では「シベリアの力」とは別に、ロシア・アルタイ共和国から中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区を結ぶパイプラインの計画もある。

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