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【国際】

中村哲医師 撃たれ死亡 アフガン支援活動中

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 【バンコク=北川成史】アフガニスタンで人道支援に取り組んできた福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表、中村哲(てつ)医師(73)が四日、同国東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを車で移動中に銃撃され、死亡した。同乗していた運転手や警備員ら五人も死亡したという。

 AFP通信などによると、襲撃は四日午前八時ごろ発生。中村さんらは灌漑(かんがい)工事の現場に車で向かう途中だったとみられる。中村さんは右胸を撃たれ、現地の病院で手当てを受けた後、治療のため首都カブール近郊のバグラム米空軍基地に搬送される前に、ジャララバードの空港で死亡したという。

 パキスタンに近いアフガン東部は反政府武装勢力タリバンに加え、過激派組織「イスラム国」(IS)の地域組織などが活動し、治安が悪化している。今回の事件の犯行声明は確認されていない。タリバンの報道官は「復興支援に取り組むNGOとは良い関係にあり、攻撃の対象ではない」と関与を否定した。

 中村さんはアフガンで医療支援のほか干ばつ対策などに取り組んできた。十月にはガニ大統領から、名誉市民権を授与されている。

 ガニ大統領の報道官セディク・セディキ氏はツイッターで「(中村さんは)アフガン国民の生活を変えるため人生をささげてきた」とし、犯行を強く非難した。

 中村さんはアフガンでの復興支援活動の現状を伝える「アフガンの地で」を二〇〇九年六月から一四年五月まで二十回以上にわたって本紙「こちら特報部」で連載。干ばつ被害の深刻なアフガンで用水路の建設に奮闘し、少しずつ肥沃(ひよく)な土地を取り戻していく様子を報告し、現地で感じた苦悩や喜びをつづった。

 

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