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【国際】

「メダルずっしり重い」 吉野さんにノーベル賞授与 

 【ストックホルム=安藤孝憲】今年のノーベル賞の授賞式が十日夕(日本時間十一日未明)、ストックホルム市内のコンサートホールであり、リチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)に化学賞が授与された。吉野さんは同日夜、市庁舎での晩さん会にも出席。終了後、宿泊先のホテル前で取材に応じ「メダルはずっしりと重い。ようやく受賞の実感がわいてきた」と笑顔で答えた。

 式の正装であるえんび服姿で出席した吉野さんは、千五百人余りの招待客が見守る中、スウェーデンのカール十六世グスタフ国王からメダルと賞状を受け取った。握手をし、国王から声をかけられると、緊張していた表情を緩ませた。

 続く晩さん会では、白い和服姿の妻久美子さん(71)をエスコートして「青の間」と呼ばれる市庁舎ホールに登場。隣り合わせに座り、料理や音楽の演奏を楽しんだ。化学賞を代表し、共同受賞者で米ニューヨーク州立大特別教授のマイケル・スタンリー・ウィッティンガムさん(77)が受賞スピーチに臨み「リチウムイオン電池は環境問題の解決に貢献する」と述べた。

 吉野さんと久美子さんがホテルに戻ったのは日付が変わるころ。二人とも疲れた様子はなく、吉野さんは「王族ともフランクに話せて、家族的な雰囲気の晩さん会だった。料理もおいしかった」と振り返った。久美子さんも「とうとうやったね、という感じです」とにこやかに答えた。

◆晩さん会メニュー 食材使い切り 環境にも配慮

ノーベル賞の晩さん会のメイン=10日、ストックホルムで(共同)

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 【ストックホルム=共同】ノーベル賞の授賞式を終えた受賞者たちが舌鼓を打った十日の晩さん会メニューのメインは、キノコとハーブを詰めたカモ肉。スウェーデン産にこだわり、一つ一つの食材が秘める魅力を全て引き出すことにシェフが尽力した逸品だ。

 環境に配慮、食品ロスがないよう材料を使い切るのもシェフのポリシー。前菜は、オレンジ色のスウェーデンキャビア、キュウリの緑と白の三色が鮮やかな一皿で、ソースにはホースラディッシュ(西洋ワサビ)も使われている。

 カモ肉にはカラメルガーリック風味のポテトに、薫製シイタケも添えられた。乾杯のシャンパンや各種ワインも、料理の味わいを引き立てた。

 約四時間続く晩さんを締めくくるデザートは、ラズベリーシャーベットやドライチョコレートムース。コーヒーや名物のノーベル博物館のオリジナルブレンド紅茶も提供された。

 

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