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【国際】

新型肺炎 中国の死者17人 WHO「緊急事態」該当か協議

 【北京=坪井千隼、パリ=竹田佳彦】中国湖北省武漢市を中心に、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大している問題で、中国国営メディアなどは二十二日夜、これまでに中国の死者が十七人になったと伝えた。感染者も五百四十二人になった。米国やマカオで新たに感染者が出たほか、日本や韓国でも患者が確認されており、感染が世界的に拡大している。

 中国国家衛生健康委員会の当局者は二十二日に北京で記者会見し、「ウイルスが今後、変異する可能性があり、さらに拡散する危険性がある」と警告した。感染拡大を封じ込めるため、空港や駅などでの検査強化や患者の早期発見と隔離を徹底するという。

 武漢市は同日夜、公共スペースの利用者にマスク着用を義務付ける通達を発表。図書館やホテル、公共交通機関などの管理者に対し、利用者がマスクを着用していなければ、入場を認めないよう徹底するよう指示した。

 死者はすべて湖北省の患者。感染は武漢市内の海鮮市場を中心に拡大した。当局者はウイルスの感染源として、「海鮮市場で取引されている野生動物の可能性が高い」と明らかにした。同委員会専門家チーム長の鍾南山(しょうなんざん)医師も中国メディアに対し、山林に生息するネズミの仲間「タケネズミ」や「アナグマ」といった野生動物が関係している可能性を指摘した。

 世界保健機関(WHO、本部ジュネーブ)は二十二日、専門家による緊急委員会を開き、今回の感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するか協議した。緊急事態が宣言されれば、二〇一九年七月のコンゴ(旧ザイール)のエボラ出血熱以来となる。

 緊急事態は、国際的な対応が必要となる大規模な感染拡大の際に宣言される。WHOは拡大防止へ監視や感染防止などの対策をとり、周辺国にも水際での対策強化を呼びかける。

 中国では二十四日から始まる春節(旧正月)休暇で多くの人々が帰省したり、国内外を旅行するため、感染拡大に拍車がかかることが懸念される。

 

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