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【国際】

米弾劾裁判 攻防13時間 審理初日 野党は証言要求

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 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡り、建国以来三度目の米上院での弾劾裁判が二十一日、実質的な審理に入った。与党共和党が大統領選への影響を懸念し早期幕引きを狙うのに対し、野党民主党は政権中枢で真相を知る立場にいたボルトン前大統領補佐官らの証言を要求。舞台となる本会議は初日から十三時間続き、激しい攻防となった。 

 米上院の弾劾裁判は、下院過半数の議決による弾劾訴追を受け、上院の三分の二以上が賛成すれば有罪となり、トランプ氏は罷免される。上院は共和党が多数で無罪の公算だが、民主党は「権力乱用」「議会妨害」の二つの弾劾条項に関し、証言や証拠を提示し、国民に訴えたい考えだ。

 弾劾裁判は上院議員百人全員が出席する本会議で、刑事裁判のように行われる。ロバーツ連邦最高裁長官が裁判長として中央に座り、検察官役の下院議員七人(全員民主党)とトランプ氏の弁護団が向き合うように位置し、弁論し合う。その後ろに座る上院議員が評決を決める陪審員役だ。

 裁判長が裁判を進めるが、進行方法である「訴訟指揮」は上院の多数決で決めるため、実質的に上院議員が決定権を握っている。

 初日の審理では、共和党提出の裁判手順を巡り討議。検察官役の民主党シフ下院議員が「証拠は圧倒的だが、不正行為の全容を示すにはさらなる証人による証言が必要だ」と主張。一方、弁護団を率いるホワイトハウスのシポローネ法律顧問は「圧倒的証拠があると言いながら、もっと証拠が必要と言うのはばかげている」と反論した。

 共和党は、証人尋問を行うかの判断は先送りしようとしたのに対し、民主党は確約を求める動議を連発。審理は未明まで続き動議は否決され、裁判手順は可決された。まず三日間の日程で検察官役の下院議員が陳述し、その後トランプ氏の弁護団も三日間陳述する流れとなった。証人尋問の可否は、双方の陳述後に採決して決める。

 与野党は審理にあたり、共同でガイドラインを策定。全議員の出席を求め、近くの議員との会話を慎み、議場内を歩き回ることや携帯電話など電子機器の持ち込みを禁じた。

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