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【国際】

新型肺炎 武漢の邦人社会動揺「食料・薬…どう確保」 日本への航空便停止対象

22日、中国・武漢市の鉄道駅でマスクをする武装警察=ゲッティ・共同

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 【上海=共同】「一体どうなるのか」−。新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大するなか、中国湖北省武漢市が二十三日、同市発の航空便や鉄道の停止を発表し、現地の日本人社会に動揺が広がった。中国南部へ旅行中、航空便の欠航で武漢市に戻れなくなったという日本人駐在員は「取りあえず別の都市の拠点で勤務するしかないかもしれない。武漢市に取り残された同僚が心配だ」と困惑した様子だった。

 この駐在員は電話取材に対し「公共の交通機関が止まり、自家用車も持っていなければ、生活必需品を確保するのに苦労するはず」と同僚を気遣った。

 中国メディアによると、武漢市内の鉄道駅では二十三日朝、予定を前倒しし、運行停止の前に目的地へ向かおうとする人で混雑した。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、武漢市の在留邦人は約五百人。日本への航空便も停止の対象となり、二十四〜三十日の春節(旧正月)の大型連休中に日本へ帰国する予定だった駐在員らへの影響は避けられない。

 ジェトロの武漢事務所関係者は「市内では朝から食料品店に人が殺到しているようだ」と述べ、「物流が止まれば、市内に残された邦人をどう支援すればいいのか。医薬品や食料、水をどう確保していくか、対策を考えないといけない」と不安を吐露した。

 上海の日本総領事館関係者は「中国政府がいよいよ腹をくくった感じがする」と指摘。「経済的な影響も今後大きくなるはず。事態の推移を注視している」と話した。

◆日系企業、出張禁止も

 【上海=白山泉】中国湖北省武漢市には、自動車関連などの日系企業約百五十社が進出している。在中国日本大使館によると、約五百五十人の邦人が滞在しており、日本などからの出張の制限や健康管理を強化するなど対策を進めている。

 ホンダは二十二日、社員に向けて武漢市への出張を原則として禁止する通知を出した。同市には合弁会社の東風本田汽車が本社を置き、自動車工場が操業しているが、今のところ計約一万三千人の従業員に感染者は出ておらず、生産にも影響はないという。工場などの入り口に張り紙を張って、アルコール消毒や手洗いを徹底するように呼び掛けている。

 不要不急の出張を避ける動きは、三井物産や、武漢に傘下企業のある三菱ケミカルホールディングスなどにも広がっている。

 イオンは市内にショッピングモール三店舗と総合スーパー五店舗を展開。店舗は通常通り混乱なく営業しており、日本人十二人を含む千百人の従業員に感染などの情報はない。同社広報は「以前から不要不急の出張は控えている。アルコール消毒や検温など従業員の健康管理をこれまで以上に徹底している」と話した。

 

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