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【国際】

穏健派バイデン氏、地味に復調 背景に「オバマ時代」への郷愁 民主候補者選び

24日、米ニューハンプシャー州クレアモントで、支持者らを前に演説するバイデン氏

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 米大統領選に向けた野党民主党の候補者争いで、穏健派のバイデン前副大統領(77)が安定した支持を集めている。候補者を決める党員集会の初戦となる二月三日の中西部アイオワ州と、続く同十一日に予備選がある東部ニューハンプシャー州では首位争いを展開。トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る連邦議会上院の弾劾裁判で、選挙運動を制約されるライバルたちを尻目に精力的に回っている。 (クレアモントで、赤川肇、写真も)

 「就任したその日から世界や米軍を率いる用意のある大統領が必要だ」

 今月二十四日、雪に囲まれたニューハンプシャー州クレアモント。人口一万人の小都市で二十五分間立ちっぱなしで演説したバイデン氏は、もみくちゃにされながら写真撮影に応じた。

 バイデン氏はこの日、少なくとも三カ所の集会に参加。一方、支持率上位のサンダース氏やウォーレン氏ら上院議員の有力候補らは、弾劾裁判のために首都に足止めされた。

 米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が各世論調査をまとめた民主党各候補の平均支持率では、バイデン氏が20%台後半から30%台後半で首位を維持。州別では昨年十二月時点でアイオワ、ニューハンプシャーとも四位だったが、直近ではアイオワで首位、ニューハンプシャーはサンダース氏に次ぐ二位に浮上した。

 世論調査専門家ジョン・ゾグビー氏は人気の理由を「バイデン氏が副大統領として仕えたオバマ前政権時代への郷愁だ」と分析。民主党がトランプ氏に勝つためには、急進左派とされるサンダース氏らより、穏健派のバイデン氏を選んだ方が可能性が高まるとの見方も挙げる。

 クレアモントの集会に娘(43)と参加した女性テレサ・バートンさん(81)は取材に「トランプ就任前の米国に引き戻せるのは、副大統領や上院議員として経験も人脈も豊富なジョー(バイデン氏)だけ」と力説。庭に立てるバイデン氏の看板を持ち帰っていた。

 バイデン氏は自身の外交・安全保障の政策について「なぜ米国が再び主導すべきか−トランプ後の米外交を救う」と題し、米外交専門誌フォーリン・アフェアーズ電子版に二十三日付で寄稿。トランプ氏を「同盟国やパートナーを見下し、傷つけ、時に見捨てた」と非難する一方、日本などとの同盟関係に再投資し、「集団的能力」を強める必要性を説いた。

 

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