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【国際】

<米大統領選>「政敵捜査が軍事支援の条件」 ボルトン氏、自著でトランプ氏意向指摘

ボルトン氏=ロイター・共同

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 【ワシントン=岩田仲弘】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は二十六日、ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が近く出版する自著の草稿で、トランプ大統領から昨年八月、ウクライナ当局が政敵バイデン前副大統領(民主党)周辺の捜査に取り組むまでは軍事支援の凍結を継続したい意向を伝えられたと記している、と報じた。

 ウクライナ疑惑を巡り、これまで不明確だったトランプ氏の直接関与を示す内容。トランプ氏は二十七日、「そんなことは言っていない」とツイッターで否定した。上院の弾劾裁判は今週大詰めを迎える。二月三日にアイオワ州で民主党の大統領候補者選び初戦となる党員集会があり、それまでに判決が言い渡されるかどうか、ボルトン氏らの証人招致の有無が焦点となる。

 トランプ氏は昨年九月、ボルトン氏を解任。タイムズ紙によると、同氏は自著で、トランプ氏とゼレンスキー・ウクライナ大統領との昨年七月の電話協議後、トランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ氏による外交の私物化への懸念をバー司法長官に提起したと明らかにした。さらに、ジュリアーニ氏がヨバノビッチ前駐ウクライナ大使(昨年五月に解任)を非難していたことについて、ポンペオ国務長官が「根拠がない」と認識していたことも暴露した。

 ボルトン氏は草稿をホワイトハウスに送った。同氏は機密事項はないと判断しているが、ホワイトハウスがそのまま出版させない可能性がある。トランプ氏はツイッターへの投稿で、ボルトン氏について「ただ自著を売りたいだけだ」と批判した。

 弾劾裁判では、トランプ氏の弁護団が二十五日、検察官役の民主党下院議員団による「権力乱用」と「議会妨害」の弾劾訴追に反論する冒頭陳述を始めた。ホワイトハウスのシポローネ法律顧問は、トランプ氏とゼレンスキー氏との電話協議は「米国以外の国はもっとウクライナの軍事支援をすべきだ」という趣旨で「完璧だった」と強調。「トランプ氏は悪いことを一切していない」と否認し、「民主党は米史上、最大の選挙干渉をしようとしている」と、トランプ氏の罷免を求める民主党を批判した。

 弁護団には二十七、二十八両日も陳述の時間が割り当てられている。その後、下院議員団とともに陪審員役の上院議員の質問に答えた上で、証人招致を審理・採決する。上院は共和党が多数を占めており、否決された場合は有罪か無罪かの採決に移る。

 

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