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【国際】

新型肺炎「武漢の感染者、実際は倍以上」 市長が見解、確定診断に時間かかる

25日、中国・武漢の病院で新型肺炎の患者の対応に当たる医療従事者(一部画像加工)=共同

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 【北京=坪井千隼】新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、発生源とされる中国湖北省武漢市の周先旺(しゅうせんおう)市長は二十六日夜の記者会見で、市内の感染者について、公表している人数の倍以上になるとの見解を示した。「確定診断には時間がかかり、実態とずれが出てしまう」との理由だといい、今後も感染者が大幅に増えそうだ。

 同日夜時点までに市内で確認された患者数は六百九十八人。周市長は「武漢では現在、二千七百人の患者が疑い事例として検査結果を待っている状況だ。うち千人前後は感染者だろう」と述べた。

 会見では、武漢に残っているのは九百万人ほどで、およそ三分の一の市民が市外に出ていることも明かした。同市が事実上「封鎖」されたのは二十三日で、市外出身の大学生や農村から出稼ぎに来ている人々は、二十四日に始まる春節(旧正月)休暇前から帰省を開始するなどしていたためだとみられる。

 武漢市では「封鎖」以降、市外との交通ルートが遮断、地下鉄などの公共交通機関の運行を停止。二十六日からは市中心部で自家用車の使用を禁じるなど、徹底した感染拡大抑止策がとられている。

 だが「都市封鎖」という大胆な対策がとられた武漢市内とは対照的に、武漢を離れた五百万人については十分な対応がとられておらず、国内外での感染拡大を懸念する声が出ている。

 中国全土の感染者数は二千八百二十三人なのに対し、疑い事例は二十七日午前零時までの段階で五千七百九十四人に上り、大幅な増加も想定される。

 

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