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【国際】

トランプ氏と米司法長官 「ロシア疑惑」巡る裁判で対立

米ホワイトハウスで2019年7月、トランプ大統領(右)とバー司法長官=AP・共同

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 【ワシントン=岩田仲弘】二〇一六年の米大統領選にロシアが介入した「ロシア疑惑」を巡る裁判で、トランプ米大統領が、偽証罪などに問われた盟友で元選挙顧問のロジャー・ストーン被告に対する求刑が「重すぎる」と非難し、バー司法長官が「仕事ができなくなる」と公然と批判、両氏の対立が表面化している。バー氏はトランプ氏に最も忠実な閣僚の一人だが、露骨な司法介入には我慢ならなかったようだ。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ストーン被告は一六年夏ごろ、内部告発サイト「ウィキリークス」関係者と接触し、同サイトが民主党候補のヒラリー・クリントン陣営に不利な情報を多数持っているとトランプ陣営に伝えた。この経緯を議会に説明する際、虚偽の証言をしたなどとして偽証罪などに問われ、検察は今月十日、禁錮七〜九年を求刑した。

 トランプ氏は十一日、求刑を「不公平だ。司法の誤りだ」とツイッターで繰り返し批判。司法省がその後、求刑が「重すぎる」と撤回する方針を示したため、求刑した四人の検察官が裁判の担当を自ら外れる事態になった。司法の独立が侵されたことに抗議したとみられるが、司法省はホワイトハウスの介入を否定。トランプ氏も自らの指示を否定している。

 バー氏は十三日、米ABCテレビのインタビューで「大統領は私に何も指示していないが、刑事事件に関するツイートはやめるべきだ」とトランプ氏を批判。「私は(相手が)大統領、議会、新聞の論説室であっても、誰からも影響を受けない」と強調した。

 一方、トランプ氏は十四日、司法介入に関して「私には指示する法的権利がある。ただ実行してこなかっただけだ」とバー氏をけん制した。

 バー氏は昨年二月、更迭されたセッションズ氏の後任として就任。同三月には、ロシア疑惑を巡るトランプ氏の司法妨害の疑いについて「十分な証拠はない」との見解を示し、野党民主党は「トランプ氏のための司法長官だ」と反発していた。

 

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