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【国際】

中国新型肺炎 感染防止へロボット導入 消毒、発熱検査、マスク監視

商業施設で路上に消毒液をまきながら掃除

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 【上海=白山泉】新型肺炎の感染が広がる中、ロボットが病院や商業施設などで防疫対策に活用されている。感染リスクの高い場所での消毒活動のほか、商業施設周辺での巡回などにも活躍しており、関係者は今後のロボット技術の開発加速にも期待している。

 上海市中心部にあるショッピングモールでは、普段は水まきや掃除をするロボットに消毒液を搭載して稼働させている。また、施設の周辺を巡回して水漏れなどを感知するロボットも「マスクを着けてください」と買い物客に呼び掛けながら施設を動き回る。施設責任者の女性は「マスクを着けてない人がいたら顔を画像認識して、警察に通報する機能を搭載している」と自信ありげに話した。

 この施設では、新型肺炎の影響で客の入りが通常の5%程度。とはいえ施設内で感染者が確認されれば、一時的に営業を停止して全館的な消毒や安全確認をする必要があるため、訪れる買い物客の発熱検査などにも手は抜けない。「ロボット一台の導入で四人の警備員を削減することができ、感染のリスクを減らすことができる」。発熱検査の無人化も検討しているといい「これまでもロボットを積極的に導入してきたが、肺炎がさらなる推進のきっかけになる」と話す。

 一方、上海メディアによると、上海市の科学技術特区に拠点を置くロボットメーカー「上海〓米(タイミー)機器人科技」が製造した消毒用ロボット四十台以上が、武漢市の病院で「二十四時間勤務」しているという。昨年から上海市内の一部の病院で使用されていたが、武漢市に駆けつけ、新型肺炎患者の隔離病室や手術室で消毒を行うことで、医療スタッフの感染リスクを減らしている。

 同社の最高経営責任者(CEO)は「これを機にこのロボットを増産する計画だ」と話している。

 上海交通大学の研究チームが開発したロボットも、すでに現場入りしている。人工知能(AI)技術を応用し、消毒する場所を自分で判別できるよう学習するほか、ほかのロボットと情報共有する機能も兼ね備えるという。

 チームの教授は「現場で活用することで、さらに搭載する機能や能力を向上させることができるだろう」と期待している。

マスクをしていない人を見つけて通報する機能も備えた警備用ロボット=いずれも12日、上海市内で(白山泉撮影)

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※〓は、金へんに太

 

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