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【国際】

日本永住権の女性、搭乗できず 中国不許可 国民の不満配慮か

 【上海=白山泉】日本の永住権を持つ中国人女性(36)が地元の湖北省武漢市から日本に戻れなくなっている問題で、女性と長男は日本政府がチャーターした帰国便の第五便に搭乗できなかった。女性と乳児の長男は武漢市に足止めされたままだが、健康に問題はないという。

 女性は日本の大学院を修了後、日本で就職。約二十年間日本に住み、二〇一六年に永住権を取得した。今年の春節休暇に合わせて五カ月の長男と武漢市に帰省した際、新型肺炎の感染拡大を受けて武漢市が都市封鎖に踏み切ったことで、日本に戻ることができなくなっていた。

 長男は未熟児で生まれ、免疫力を高めるための服用薬と月に一度の注射が必要だった。服用薬については代替のめどが付く一方、注射は代用できる薬がみつからなかった。ただ、相談に乗ってくれた医師から「一歩も外に出なければ新型コロナウイルスなどに感染することはない」とアドバイスされたという。女性は本紙に「当面は武漢にいることになるが、しっかり予防して頑張る」との内容のメールを寄せた。

 日本政府関係者は「人道的な観点から中国側に可能な限り配慮をお願いしたが、出国が認められなかった」と話す。中国外交部は十三日の会見で「日本人の配偶者や子どもで希望者は一緒に帰ることはできる。(日本永住者など)ほかの状況についてはわからない」とコメント。湖北省などで人の移動を制限する中で国民の不満がたまっていることに配慮し、中国政府が中国籍の人の出国を認めるのは難しいと判断した可能性がある。

 

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