東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

<米大統領選>民主指名争い第3戦 サンダース氏 2連勝

22日、米テキサス州サンアントニオで、支持者に応えるサンダース上院議員=ロイター・共同

写真

 【ラスベガス=金杉貴雄】米大統領選に向けた民主党候補者選びの第三戦となる西部ネバダ州党員集会が二十二日に行われ、米メディアによると左派サンダース上院議員(78)が二位以下を引き離して圧勝した。ニューハンプシャー州に続く連勝。候補指名争いで一歩抜けだし、カリフォルニア、テキサス両州の予備選などが集中する三月三日の「スーパーチューズデー」に向け大きな弾みをつけた。 

 米CNNテレビ(電子版)によると、開票率50%の時点でサンダース氏は得票率46・6%でトップ。二位は中道派バイデン前副大統領(77)で得票率19・2%。中道派ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)は15・4%で三位、ウォーレン上院議員(70)は10・3%で四位だった。

 サンダース氏は二十二日、遊説先の南部テキサス州で「われわれは多くの世代、人種を一つにし、ネバダで勝つだけでなく全国を席巻するだろう」と勝利宣言した。

 ネバダ州は人種的少数派(マイノリティー)の割合が高く、中南米系などの支持が勝敗を分けるとみられていたが、ワシントン・ポスト紙の調査で、中南米系から51%の支持を集め、他候補を突き放した。年齢別では、二十九歳以下の若者から65%と圧倒的支持を得た。

 初戦で躍進したブティジェッジ氏は中南米系の支持が10%、アフリカ系の支持が2%のみで、白人以外の支持が得られない弱点が顕著になった。バイデン氏は初戦、二戦目で低迷し三戦目もサンダース氏に大きく離されたが、かろうじて踏みとどまった。

 第四戦のサウスカロライナ州予備選(二十九日)やスーパーチューズデーの各州もマイノリティーの割合が高く、今後の指名候補争いに大きく影響しそうだ。

◆異端左派 一挙本命に

 【ラスベガス=金杉貴雄】米大統領選で政権奪還を目指す野党民主党で最左派のサンダース上院議員が二十二日、西部ネバダ州の党員集会で圧勝し、候補者選びの本命に躍り出た。ほぼ同率首位の初戦アイオワ州を含め事実上三連勝の好スタート。「政治革命」を掲げ米社会の抜本的変革を訴える主張が若者らに広がり、党内で「異端」の存在がトランプ大統領の対抗馬となる可能性がいよいよ現実味を帯びてきた。

 「トップ1%が下位92%より多くの富を所有しているのは民主主義ではない」

 サンダース氏は党員集会前夜の二十一日夜、ラスベガスの集会でこう力説。さらに「国民は根本的な変化の時がきたと理解している」と訴えると、詰め掛けた若者らは歓声を上げた。移民に寛容な政策を進めると語るのを聞き、涙ぐむ中南米系の女性もいた。

 米社会の極端な格差拡大は富裕層やその政治勢力の影響力によるものとし、一般の国民のための政治を行う「政治革命」による社会変革の必要性を強調。具体的には公的医療保険の全国民への拡大、公立大学の無償化、富裕層への課税強化などを主張する。

 もともと民主社会主義者を自称する独立系。民主党員ではなかったが、二〇一六年に同党の候補者指名争いに参加。公的医療保険の全国民への拡大などの主張はリベラルに傾きつつある民主党の中でも「過激すぎる」との受け止めが党幹部の中では支配的だった。

 だが、草の根の運動で支持が拡大。今回は一八年の中間選挙で当選した若者に人気のオカシオコルテス下院議員らの支援を受け、未確定のアイオワ州では0・08ポイント差で首位とほぼ並び、二戦目も勝利。課題だった中南米系やアフリカ系などへの働き掛けも強化した結果、中南米系が人口の三割を占める第三戦ネバダ州での圧勝劇につなげた。

 初戦以降、全国支持率平均でトップとなり、三月三日の「スーパーチューズデー」に予備選がある大票田の西部カリフォルニア、南部テキサスでも支持率が上昇しトップ。スーパーチューズデーでも勝利すれば、勢いはさらに加速する。

 党執行部にはサンダース氏の躍進に驚きと警戒が広がっている。中高年の支持が低く「中道派でなければトランプ氏には勝てない」との主張もある一方、「サンダースを支援する若者の熱烈な支持がなければトランプ氏に対抗できない」との指摘もある。世論調査平均では現時点でサンダース氏は、中道派バイデン前副大統領と同様、トランプ氏を4ポイントほどリードしている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報