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【国際】

独外相、「核なき世界」訴え 安保理会合 広島を引き合いに

26日、国連安全保障理事会の公開会合で、広島を引き合いに核兵器廃絶を訴えるマース独外相=赤川肇撮影

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 【ニューヨーク=赤川肇】ドイツのマース外相は二十六日、核拡散防止条約(NPT)の運用状況を見直す再検討会議に向けた国連安全保障理事会の公開会合で、「われわれは核兵器なき世界を実現しなければならない。これは地球上のどこより広島が明確にしている」と述べ、日本の被爆地を引き合いに核廃絶への各国の責任を呼び掛けた。

 マース氏は二〇一九年十一月の広島訪問に触れ、「私たちには自らの文明を破壊する手段がある。一度起きたことは再び起こりうる」と被爆者から直接聞いた懸念を紹介。NPTが三月五日で発効五十年を迎える中、核問題を引き合いに核軍縮の行き詰まりや核拡散への危機感を訴え、「記念だけでは不十分だ」と核保有国と非保有国の双方の役割を強調した。

 再検討会議は五年ごとに開かれ、今年は四月二十七日〜五月二十二日に国連本部である。核軍縮や不拡散を巡る米国とロシア、中国の対立などが深まる中、最終文書の合意に至らずに決裂した一五年の前回会議に続き、今回も交渉の難航が予想されている。

 公開会合で基調演説した国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は、再び最終文書の取りまとめに失敗すれば「NPT内の分断を長期的に定着させかねない」と警鐘を鳴らした。

 

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