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【国際】

<新型コロナ>独、低い致死率0.3% 検査無料1日3万件 かかりつけ医が浸透

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 【ベルリン=近藤晶】新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ドイツの致死率が低水準にとどまっている。二十一日時点の感染者は二万人近くに達したが、死者は六十二人。致死率は0・3%でイタリアの8・5%、中国の4・0%に比べてかなり低い。一日最高三万件のウイルス検査が可能な医療態勢などが背景にあるとみられるが、十八日以降、感染者、死者とも急増している。

 「全国に研究施設があり、すべてが高い検査能力を持つ。一月からウイルス検査に必要な情報や資材を提供してきた」。ベルリンにあるシャリテ病院のドロステン教授は九日の記者会見で、低致死率の要因として検査態勢を挙げた。

 連邦検査医師会の担当者は取材に「一日に二万〜三万件の検査が可能」と説明。国内で新型ウイルスの検査ができる施設は二百〜三百カ所で検査は無料だ。

 ドイツで浸透するかかりつけ医の存在も大きい。ベルリンの診療所医師は「電話相談で感染が疑われれば、検査施設を紹介する」と話す。

 かかりつけ医は既往症などを把握し、重症化リスクを見極めやすい。感染者が直接、大規模病院を受診することで起きる院内感染を防ぎ、重症者の治療態勢を維持することにもつながっている。かかりつけ医らでつくる連邦健康保険医協会は十九日、深刻な容体でない患者は自宅にいるよう呼びかけた。

 独政府は不要不急の外出自粛を求めているが、クラブやバーの営業が禁止され、若者らが屋外でパーティーを開く現象も起きている。

 保健省のロベルト・コッホ研究所のウィーラー所長は二十日の記者会見で「重症患者はさらに増える」と予測。「ルールに従って行動しなければ、感染拡大を遅らせることはできない」と警告した。

 

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