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【国際】

<新型コロナ>防疫巡り「親中」「親日」 韓国総選挙 与野党批判の応酬

4日、ソウル市内で、マスク姿で支持者にあいさつする李洛淵前首相(中)=相坂穣撮影

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 【ソウル=相坂穣】十五日に投開票される韓国の総選挙で、新型コロナウイルスの防疫に関連し、与野党が双方を「親日」「親中」と決めつけて批判の応酬を繰り広げている。有権者が外出を控えて投票率の低下が予想される中、各党は強固な支持層を意識して過激な主張に傾いている。

 革新系与党「共に民主党」は二日の公式運動期間入りを前に、遊説や広報用のマニュアルを配布。党関係者によると、日本による韓国からの入国制限に理解を示した保守系の最大野党「未来統合党」を「安倍政権に従属的」「親日勢力」と批判した。一方で日本製品の不買運動など反日感情をあおる内容を盛り込むなど、強硬な対日姿勢を支持獲得の手段とする構えだ。

 一方の未来統合党は、中国からの入国制限が不十分だったと政府を批判。共に民主党を「親中」とみなしており、黄教安(ファンギョアン)代表は「韓国民が『武漢コロナ』と戦う中でもミサイル発射を続ける北朝鮮に、政府は希望を寄せるのをやめるべきだ」と主張し、中朝に敵対的な言葉を連発する。

 ソウル市鍾路(チョンノ)区で黄氏と対決する共に民主党の李洛淵(イナギョン)前首相は四日、本紙取材に対し、「『政府は中国に言うべきことを言わずに日本にだけ強硬なのか』とする野党の批判に与党が反応した」と語る。最新の世論調査では、文在寅(ムンジェイン)大統領の支持率は今年最高の56%。政党支持率では共に民主党が41%、未来統合党は23%で、防疫対策の成果から、与党有利の状況で推移している。ただ、新型コロナウイルスの警戒感から、双方が大規模集会や握手の自粛を迫られ、従来の激しい選挙戦は鳴りをひそめる。ソウル市内の六十代の薬剤師男性は「国内感染が小康状態になったら、政治家はナショナリズムをあおり始めた」と話した。

 

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