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【全日本大会】

[総合]困難乗り越え大きな1勝!! 福島・小名浜少年野球教室が初戦突破

試合前に士気を高める小名浜少年野球教室の選手=東京・大田区の大田スタジアムで

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 高円宮賜杯第31回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(全日本軟式野球連盟、東京新聞など主催、東京中日スポーツ後援)1日目は10日、神宮球場などで1回戦18試合を行った。

 国立ヤングスワローズA(東京第1)、少年タイガース(同第2)、木根川レッズ(開催地)の東京勢3チーム、さらに西リトルブレーブス(群馬)、オール上郷(神奈川)と、この日登場した関東勢が軒並み初戦敗退する中、並木ペイシェンス(千葉)、河口湖船津(山梨)が初戦を突破。また、東日本大震災の影響を大きく受けながら、福島県代表として大会に臨んだ小名浜少年野球教室も2回戦進出を果たした。

◆被災地に勇気

 4年ぶり8回目出場の小名浜少年野球教室には、これまでの大会とは違う思いがあった。「またこうして野球ができるとは思わなかった。本当によかった。被災地の方々に勇気を与えられたと思います」。小和口有久監督は感涙でほおをぬらしていた。

 3月11日の東日本大震災。福島県いわき市で活動する小名浜ナインの多くが他県への避難生活を余儀なくされた。チームはバラバラ。練習グラウンドも被災。やむを得ずチームを離れた選手もいた。チーム存続の危機。その困難を乗り越えたチームが大きな1勝を手にした。

 安佐クラブとの初戦。3回表に佐川光明主将の右中間越え適時三塁打で先手を取った。さらに高橋啓太捕手の中犠飛でこの回2得点。その裏に2失点したが、4回に代打・櫻井拓海外野手の中前適時打で勝ち越すと、5回には田中翔太郎内野手が放った左翼への2点三塁打で突き放した。先発・西巻賢二投手は3失点完投の力投。5−3で逃げ切った。

 栃木と新潟で1カ月、避難生活をしていた佐川主将は「また野球ができるか不安だった。被災地の宮城、福島県大会に出られなかったチームのためにも頑張りたい」と力を込めた。過去最高のベスト8超えでさらなる勇気を被災地に送る勢いは十分だ。

◆大阪・長曽根ストロングス “欽ちゃんジャンプ”で勝利

 7回裏2死。勝利目前でマウンドに向かった長曽根ストロングスの熊田耐樹監督は“欽ちゃんジャンプ”でナインの笑いを誘った。「普段、怖い監督がアホなことをして緊張がほぐれて、勝ってくれればいいじゃないですか」。史上最多4度目の優勝を狙う初戦を1−0で勝利。無四球完封の西川愛也投手は「最後は監督が笑わしてくれたのでリラックスできました。次の試合も頑張りたい」と笑みがこぼれた。

◆千葉・並木ペイシェンス 無安打無得点

 財部J’s(鹿児島)と対戦した並木ペイシェンスは1回から打線が爆発、3回まで毎回の2桁得点。また、中村泰貴、篠田一真、霜鳥大輔の3投手でつなぎ、無安打無得点を記録した。

 「先制できたのが勝因。守りのチームなので0点に抑えられてよかった」と西宮昌弘監督。先頭打者として2安打3盗塁の遊撃手・峯村貴希主将は「みんなが打てたのでサイコーの試合。次も一球一球集中したい」と喜んだ。西宮大智中堅手は初回に2打点を挙げ「地区予選は打撃が不調だったけど、今日は打ててよかった」とニッコリ。この日は小泉一成成田市長も観戦に訪れ、「全力でプレーする選手に感動した。一戦必勝で全国一を目指してほしい」とチームを激励した。

(東京中日スポーツ)

 

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