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【全日本大会】

[総合]被災で一時バラバラに 前年V 常磐軟式スポーツ少年団敗退

肩を落とす常磐軟式野球スポーツ少年団ナイン

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 高円宮賜杯第31回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(全日本軟式野球連盟、東京新聞など主催、東京中日スポーツ後援)2日目は11日、神宮球場などで2回戦16試合を行った。

 この日登場した前年優勝の常磐軟式野球スポーツ少年団(福島)は野上少年野球クラブに1−4で敗戦。同県代表の小名浜少年野球教室は本町学童(栃木)に勝った。関東勢はエンジェルス(埼玉)、並木ペイシェンス(千葉)、河口湖船津(山梨)、茎崎ファイターズ(茨城)が16強入り。12日は大田スタジアムと駒沢硬式野球場で3回戦8試合が行われる。

◆初回の失点悔やむ

 震災で、一度はバラバラになりながら、「なんとか間に合ったと思う」(橋本幸三監督)という急仕上げで大会に臨んだ、ことしの常磐。が、初戦のプレッシャーを乗り越えることができなかった。

 1回、安齋優斗主将の立ち上がりを攻められ、二塁打1本と2四球、さらに不運な内野安打で1点を献上。最少失点で切り抜けたものの、「あの1点が最後まで重かった」と橋本監督。試合中盤まではなんとか守りきったが、反撃の糸口がつかめないまま、5回に3点を追加されると、6回には1死満塁の好機を得ながら、あと一本が出ない。最終7回に四球と市川雅也選手の安打、小山泰生内野手の適時打で1点を返したが、そこまでだった。

 「(6回に)チャンスはあったが、中軸が打てなかった。仕方ない」と橋本監督。「早めに追いついていれば、うちの形に持ち込めたかもしれませんが…。力不足です」。安齋主将は「悔しいけど、力は出せた。みんな中学でも野球を続けるので、そこでまた、全国を目指したい」と切り替え、「5年生は来年、またここに来て戦ってほしい」と後輩に思いを託した。5年生の井上太梧内野手は「来年は勝って、もう一度、全国制覇します」。誰ひとり震災を言い訳にすることなく、長曽根ストロングス、黒石ダイヤモンドキッズなど友好チームにエールを送り、さわやかに東京を後にした。

◆力でねじ伏せた!! 小名浜少年野球教室

 小名浜少年野球教室(福島)の西巻賢二投手が本町学童(栃木)打線を力でねじ伏せた。最終回、先頭打者に三塁打を打たれピンチを迎えたが、ここからギアチェンジ! 後続を圧巻の3者連続三振に抑え、終わってみれば11奪三振の3安打完封。2試合連続完投の右腕は「昨日よりいい投球ができた。みんなが打って点を取ってくれるので自分は投げることに集中したい」と次戦も完投を目指す。

 好リードを見せた高橋啓太捕手は「高めにいくと打たれると思ったので低めに投げさせた。四球もあったけど、全力で投げた結果なので」とうなずいていた。小和口有久監督は「苦しい試合だった。チャンスで打てないようでは上へいっても厳しい。常磐の分まで頑張らないと」と自らを奮い立たせていた。

◆塚越君決勝2点打 茎崎ファイターズ

 関東屈指の強豪・茎崎ファイターズは初戦の2回戦で北アルファード(岐阜)に勝利。3点リードの終盤に1点差まで迫られたがチーム一丸で逃げ切った。吉田祐司監督は「初戦はやはり硬くなりますね。明日からは地に足をつけて戦えると思います」と強調。5回に決勝中前2点打を放った塚越爽太内野手は「相手投手にタイミングが合わなかったけど、これまでやってきた練習の成果が出ました」と話した。

◆黒石ダイヤモンドキッズ “約束の地”で再会

 チーム創設4年目で大会初出場を果たした黒石ダイヤモンドキッズ(青森)。百沢直也監督は創立当時、「全国大会を狙えるチームになりたい」と全国大会に出向き、日本一3度の名将、長曽根ストロングス・熊田耐樹監督を訪ねたことがあったという。

 青森と大阪、距離もあることから、熊田監督が紹介したのが、盟友の福島・常磐軟式野球スポーツ少年団。地区予選を勝ち抜き、“約束の地”で両チームと再会を果たしたこの日、スタンドから常磐ナインの声援を受け「夢の対戦」に臨んだが、長曽根に完敗。速球を長曽根の強力打線に痛打された167センチの長身エース・斎藤圭悟投手は「すごい。甘いコースは全部打たれた」と、全国レベルに舌を巻き、「もっと冷静に投球できるピッチャーを目指します」。

(東京中日スポーツ)

 

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