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【その他の大会】

<都学童新人戦>北原、初出場V 7回2死走者なしから劇的逆転

優勝した北原少年野球クラブ

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 東京新聞杯争奪第34回東京都学童軟式野球大会新人戦(都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催)は10月22日、都営駒沢球場で準決勝と決勝が行われ、初出場の北原少年野球クラブ(練馬)が大会3連覇を狙う前年王者・不動パイレーツ(目黒)に逆転勝ちし初優勝した。深川ジャイアンツ(江東)と小作台少年野球クラブ(羽村)が3位だった。 (ペン&カメラ=鈴木秀樹)

◆激戦制し勢い

 劇的すぎる逆転勝ちでチーム初の“東京一”を手にした北原ナインが、駒沢球場のフィールドで喜びに弾けた。

 決勝は試合巧者の不動に3、4回、いずれも1安打ながら小技と足を絡めた攻撃で1点ずつを許す展開。北原打線は5回、萩原隼君の中前打から好機を作り、神崎順君と一之瀬駿希君の連続適時打で2点を挙げて同点に追いつくも、その裏に再び不動に勝ち越された。

 6回も無得点に終わり、意気消沈の一塁側・北原応援席。しかし、土俵際に追いつめられた最終7回2死、走者なしの場面から、ここまで接戦を勝ち上がってきた北原の打線が再び火を噴いた。2番・一之瀬君が安打を放つと、井上結人君の中前打が敵失を誘い一之瀬君が同点のホームに。さらに木村颯人君、細田歩夢主将、代打の相澤友輝君も安打と、一気の5連打で3点を奪い、逆にリードを奪った。

 力投を続けてきた北原先発・木村君はその裏、2死から「力が入っちゃって」四球を与え、適時打で1点を失ったが、最後は内野ゴロ。「実は1回戦が学校の運動会と重なって人数がそろわず、直前まで棄権を覚悟していたんです」(立石篤申監督)という大舞台の初戦から、ついに頂点まで登り詰めてみせた。

 「厳しい試合ばかりでした」と立石監督。用賀ベアーズB(世田谷)との3回戦、深川ジャイアンツと戦った、この日の準決勝はいずれも同点タイブレークでの決着。しかし、厳しい戦いでの勝利を勢いに変えてみせた。決勝も「ピンチが続いたけど、みんなでつないで戦えたから勝てたんだと思う」と細田主将。「最後まで、みんな笑顔でプレーできました」

 準決勝で深川を1安打に抑えた左腕・井上君は「緊張はしたけど、調子は良かった。最後までしっかり投げられました」、決勝を投げきった木村君も「1点もとられたくなかった。きょうはコントロール良かったし、最後まで投げられてうれしい」と完投を喜んだ。

 東京代表として、11月19、20日に千葉・鎌ケ谷スタジアムで行われる関東新人戦へ。立石監督は「まだ出るのが失礼なレベルだと思いますが…」と謙遜しつつも、「1試合を大切に戦うだけです」と挑戦者の姿勢を強調した。

決勝で完投勝利を挙げた木村君

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準決勝で好投をみせた井上君

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【北原Vメンバー】 (30)立石篤申(10)細田歩夢(1)井上結人(2)神崎翔(3)一之瀬駿希(4)浅見京佑(5)木村颯人(6)神崎順(7)萩原隼(8)尾崎祥之助(9)山口秀将(11)荻野友大(12)土岐蒼太郎(13)相澤友輝(14)中藤将人(15)早川航生(16)堺田光(17)佐藤漣(18)吉田史恩(19)三笠大輔(20)三枝昊平

準優勝の不動パイレーツ

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◆不動、収穫の銀

 逆転を許した最終回にも、「『走者がいたら進める、いなかったら自分が出る』と意識して、うまく打てた」と決勝4打数4安打の2番打者・小原佑斗君の適時打で1点を返し、同点の走者を三塁まで進めたが、わずかに及ばず。敗れはしたものの、不動も王者らしい戦いを貫いた。

 1回戦で高井戸東少年野球クラブ(杉並)と戦い、タイブレーク勝ちのスタート。池雪ジュニアストロング(大田)との準々決勝、小作台少年野球クラブとの準決勝はいずれも1点差の勝ち上がりだった。ギリギリではあるが、だからこそ、1試合ごとにチームの成長を感じさせる内容でもあった。

 「優勝できるかな、とも思ったけど、甘くはなかったです」と今江陸斗主将。「きょうは大きな球場だったけど、しっかり声を出せました」。最大の目標である来年の2年連続全日本学童大会出場に向け、手応えも感じた戦いだったようだ。準決勝で先発好投の元谷聡志君、準決勝のリリーフに続き、決勝でも「いつもどおりの投球はできたと思います」と好投した山本蒼空君をはじめ「投手陣も頼もしくなってきましたね」と深井利彦監督。こちらも今後に向け、収穫の多い銀メダルとなったはずだ。

【不動準Vメンバー】 (30)深井利彦(10)今江陸斗(0)斉藤虹歌(1)元谷聡志(2)中野渡一真(3)上村瑛(4)小原佑斗(5)吉川俊介(6)山本蒼空(7)有竹壮一郎(8)清水一希(9)篠崎大和(11)小町洸樹(12)吉原大和(13)神子空飛(14)西本貴一

 ▽決勝

北原少年野球クラブ

0000203|5

0011101|4

不動パイレーツ

(北)木村颯人−神崎翔

(不)元谷聡志、山本蒼空、小原佑斗、山本−今江陸斗

◆深川ジャイアンツ ゼロ封で延長も涙

準決勝でタイブレークの末惜敗した深川ジャイアンツは涙の銅メダル授与となった

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 深川ジャイアンツは北原とタイブレークに及ぶ戦いの末に敗れ、3位で大会を終えた。「調子が良く、前半は抑えていけました」という小柄なエース左腕・野島樟君が抜群のコントロールで北原の長身左腕・井上君と互いに譲らぬ投手戦。八所真皇主将は「粘り強く投げてくれた樟を助けられなくて…」と悔やんだが、「ここまで厳しい戦いを勝ってきて、自信もつきました。来年に向けて、どこにも負けない努力をします」。

◆小作台少年野球クラブ 来季飛躍に手応え

小作台少年野球クラブは3年ぶりの大会出場で見事3位入賞を果たした

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 小作台少年野球クラブは不動に惜敗し終戦となった。「守りで流れは作れたと思います」と奥野芳宏監督が言うように、後半はリズムに乗っていただけに、序盤の失点が悔やまれる内容となったが、「よくここまできた。1回戦からみんな、どんどんうまくなりましたよ」と成長も実感。奥野翔大主将は「悔しいけど、2年間、先輩が出られなかった都大会でここまで戦えたから」とうなずき、「来年は都大会で優勝します」と必勝を期していた。

 ▽準決勝

北原少年野球クラブ(練馬)3−1深川ジャイアンツ(江東)

 (タイブレーク8回)

不動パイレーツ(目黒)2−1小作台少年野球クラブ(羽村)

(東京中日スポーツ)

 

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