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【全日本大会】

[総合]長曽根、2度目2連覇 史上最多6度目V

 高円宮賜杯第36回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント(東京新聞など主催、東京中日スポーツなど後援)は13日、東京・大田スタジアムで決勝が行われ、前年王者の長曽根ストロングス(大阪)が小野東スポーツ少年団(兵庫)に1−0でサヨナラ勝ち。史上最多6度目の優勝と2度目の2連覇を果たした。先発の齊藤海聖君が完全試合を達成した。

決勝戦で完全試合を達成し、ナインに胴上げされる長曽根ストロングスの齊藤君

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◆4戦連続完封だ

 無四球完封勝利を収めた準決勝の好投をさらに上回る、最高のピッチングだった。

 エースの齊藤君が、コーナーを丁寧に突き凡打の山を築いた。バックの堅い守備も光った。打線は6回まで4安打を放つも、相手投手を打ち崩せなかった。だが、7回2死から安打と死球でサヨナラのチャンスを作ると、京井聖奈君が三遊間を破る適時打を放ち、試合を決めた。

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 齊藤君は4試合連続完封で、完全試合は野球人生で初めてという。「バックが守ってくれると信じて投げた。自分たちの力で優勝でき、去年の何倍もうれしい」。4年生で腕の振りをオーバースローからサイドスローに変えるとコントロールの精度が一気に上がった。

 「先輩が去年優勝して出場権を獲得してくれたので、絶対に優勝という結果で恩返しをしたかった」と身長144センチの小さな大エースが笑顔を見せた。京井君も「自分が決めてやろうと思っていた。仲間が回してくれたおかげ。最高です」と喜びを爆発させた。 (酒井翔平)

7回裏2死一、二塁からに長曽根・京井君がサヨナラ二塁打を放つ

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◆厳しく、それ以上に優しい“熊田マジック”

 長曽根が準決勝で戦った東16丁目フリッパーズ(北海道南)、決勝の相手である小野東は、いずれも長年にわたり長曽根と交流があるチーム。フリッパーズ・笹谷武志監督は長曽根・熊田耐樹監督を評して「選手に対して厳しく、それ以上に優しい。厳しい監督も優しい監督も知っていますが、その両面をあれだけ持っている監督を自分はほかに知らない」。今年の長曽根は2回戦から5試合を戦い、総得点は17だった。昨年のチームが1回戦からの6試合で41点を挙げていることを考えると、打線の迫力では明らかに及ばない。それでも、熊田監督は「守備では今年のチームの方が上や」と言い続け、2戦目から4試合連続完封勝ちの離れ業でチームを6度目の優勝に導いた。選手の力も感情も把握していればこその“熊田マジック”だった。

優勝の瞬間、選手と抱き合う長曽根ストロングスの熊田監督

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◆小野東 悔いなし

 試合後数分間、三塁側の小野東選手控室からは選手らの泣き声が響いていた。しかし、表彰式に現れたナインの目に涙はなく、全員が晴れやかな表情。「結果に悔しさはあるけれど、プレーに悔いはありません。全力で楽しめた」。長曽根・齊藤君と最後まで投げ合った常深颯大君がそう言い、ニッコリと笑った。

 「もともと打撃は弱く、守備を鍛えてきた。それで全国を狙えたのも、(長曽根の)熊田監督のアドバイスがあったから」と園田達也監督。「決勝はやられましたが、思い切ってプレーし、成長できた大会でした」。第33回大会の曽根青龍野球部以来、3年ぶり4度目の兵庫勢日本一は逃したが、“感謝と笑顔”を掲げて戦いきった戦士たちは、全国大会の空気を満喫して帰途についた。 (鈴木秀樹)

 ▽決勝

小野東スポーツ少年団(兵庫)

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長曽根ストロングス(大阪)

(小)常深−市橋

(長)齊藤−濱口

(東京中日スポーツ)

 

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