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【セガサミーカップ】

ナインスターズ 有終の金 チーム歴代最高8強のカベ越え東京初制覇

優勝を喜ぶナインスターズAの選手ら=東京都八王子市のセガサミー野球場で

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 冬の東京王者を決める第9回大会は11月18日に1回戦を東京都八王子市の滝ガ原運動場野球場で、2回戦以降を11月19、25日に同市のセガサミー野球場で行った。決勝では接戦続きで勝ち上がってきたナインスターズA(世田谷)が鬱憤(うっぷん)を晴らすようなコールド勝ちで大会初制覇を果たした。

      ◇

 ついに手にした優勝杯に、ナインスターズの選手、ベンチ、そして応援席が沸きに沸いた。足立尚樹監督は「うれしいですね。ことしは悔しい思いをしたことも多かったですから」と喜び、戦いを終えたナインをねぎらった。

 地元・世田谷は今季、都知事杯8強の用賀ベアーズ、ナガセケンコー杯王者の船橋フェニックスなど、都大会でも上位を争う強豪がひしめく超激戦区。ナインスターズも全日本学童東京大会では用賀を上回る都8強入りを果たし、「くりくり選手権」でもベスト8と、チーム歴代最高の好成績を収めてきたが、一方で「上部大会では“8強のカベ”にぶち当たった気もして…」(足立監督)と、消化不良を感じてもいた。

 さらには10月末、2週連続の台風襲来により、主戦場の二子玉川緑地少年野球場が使用不能に。大会連覇が懸かった「世田谷王座決定戦」は開催中止が決まった。「モチベーションの持って行き場がない」日々の中で迎えた最後の都大会、セガサミー杯だった。

 初戦で町田ヴィクトリーを下すと、2回戦ではエース・松井喜一君が同じく都大会を沸かせた野火止コンドルズ打線を抑え込み、タイブレークに及んだ接戦を制して勢いに乗った。準決勝では先発の笠尾一登主将がオレンジイーグルス打線の猛追をしのいで完投し、松井君に決勝のマウンドを託した。決勝では松井君が日野万タイガース打線を3安打に封じると、打線も1番・能村詢矢君と松井君が本塁打を放つなど爆発し、6回完封コールドで頂点に立った。

 大会2本塁打と決勝完封で大会MVPも獲得した松井君は「いつもどおり、ストライク先行だけを心掛けた」、決勝ではマスクを被った笠尾一登主将は「準決は苦しかったけど踏ん張れた。決勝の松井君は速球が低めに決まっていた」と振り返り、優勝を喜んだ。

 終わりよければすべて良し。最後に手にした金メダルがナインの胸で光る。優勝チーム枠で、来年大会の出場をプレゼントされた新チーム主将の5年生・足立然君は「僕らはまだ、優勝できる力はないけど、力をつけて来年は連覇します」と力強く誓った。

6回裏2死三塁、右越え2ランを放つ松井君

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決勝で完封勝利した松井君

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◆日野万タイガース 胸張る銀

 日野万タイガースが小学生最後の公式大会を準優勝で締めくくった。

 決勝では、好機を得点に絡めるナインスターズにコールドで力尽きたが、夏の全日本都大会、都知事杯ともに2回戦敗退の悔しさを胸に練習に励んできた。

 「なんとか、2回戦突破を目指してきました。いいピッチャーに当たるとなかなか打ち崩すことができませんが、最後まで声を掛け合って一生懸命がんばってくれましたね」と本巣博之監督は涙を浮かべる選手たちをねぎらった。

 大会前には、正捕手の板倉明輝主将が小指を負傷。ボールを握る際には、力が入らない重傷を負いながらも、他の選手が主将を助けながら苦境を乗り越えた。

 指揮官から絶大な信頼を受ける板倉主将は「何があってもあきらめないで最後まで戦うことができました。最高のグラウンドでいい経験ができました」とこれまで苦楽を共にしたチームメートとつかんだ上々の成績に胸を張った。

 4回には、先発の鈴木力地君と捕球の際に接触するアクシデントに見舞われながらも、2番手のマウンドに立ち奮投した岡戸達哉君は「甘く入ったところを打たれてしまったけれど、いい球もコースに決まっていました」。優秀選手にも選出された右腕が最後は晴れ晴れとした表情を浮かべていた。

準優勝の日野万タイガースの選手ら

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◆オレンジイーグルス 銅

 初出場のオレンジイーグルスは準決勝でナインスターズに惜敗。相手の4安打を大きく上回る8安打を放ちながらも、あと一本が出なかった。

 それでも胸を張れる3位。角田辰夫監督は「ピッチャーふたり(鈴木渥史君、石垣慶悟君)は決して調子良くなかったけれど、よく3点に抑えてくれました」と準決勝の戦いを振り返り、「気持ちの面で、春よりもずっと強くなった」と目を細めた。「中学でも頑張ってほしい。いずれは、こんな球場でプレーできるような選手に育ってほしいですね」。鈴木渥史主将は「3位はやっぱり悔しいけれど、これまでやってきたバッティング練習のおかげで最終日まで残ることができたと思う」と、“有終の美”を飾った大会を振り返っていた。

3位のオレンジイーグルスの選手ら

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◆レッドライオンズ 銅

 レッドライオンズは準決勝で日野万に敗戦。前日に特打し決戦に臨んだが、岡戸−鈴木の日野万リレーの前に打線が散発4安打と振るわなかった。

 ことしは全日本学童予選で16強、ジャビット杯では3位と、夏場の躍進も目覚ましかったライオンズ。丸山拓郎監督は「波の激しい年でもありました」と振り返り、「この大会の2回戦などはことし最高の試合、準決勝は最悪の試合と言っていいくらい。良いところも出せましたが、悪いところも出てしまった大会でした」と語った。長井晴空主将は「チームみんなで声を掛け合って100%の力を出し切りました。3位になったのは悔しいけれど、最後まであきらめず戦うことができました」と、ことし最後の大舞台を締めくくった。

3位のレッドライオンズの選手ら

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 ▽多摩エンゼルス・八木栄一監督「相手がうまく、うちの弱点を突かれた感じ。それでも、みんな春に比べると成長した。このまま野球を続けてくれれば」

 ▽同・小林誠英主将「大差負けだったけど、みんな声が出ていて良い試合だった」

 ▽月島ライオンズ・染谷圭太監督「春はチームとしてまとまりがなくて元気がなかったが、最後の最後は、みんな声もよく出ていた。1年間で成長できたなあと思います」

 ▽同・染谷優太主将「硬くなってエラー絡みで失点したのとチャンスにあと1本出なかったのが反省です。みんな気持ちが入っていて、秋は中央区で準優勝もした。自分がやってやろうという気持ちが出ていました」

 ▽野火止コンドルズ・高野哲郎監督「敗れはしたが良い試合だった。まだ先がある子たち。結果より経験。こいつらと野球できてよかった」

 ▽同・原田美怜主将「チーム最後の試合でした。ミスもあったけど、みんな全力で戦えました」

 ▽戸塚エコーチャイルド・川瀬紀幸監督「小粒なチームだがみんなよく練習し、成長した。中学野球に向け、いい経験になったと思う」

 ▽同・坂下楓真主将「強いチームばかりの大会で、やりきれたと思う。残り少ない地元大会で力を出し切りたいです」

寒さの中、入場行進などで開会式を盛り上げた横山中吹奏楽部

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◆元気届けた!!横山中吹奏楽部

 ことしの東京都中学校吹奏楽コンクールで金賞を受賞した八王子市立横山中の吹奏楽部21人が開会式を盛り上げた。手がかじかむような寒さの屋外での演奏だったが、入場行進などで3曲を披露した。バリトンサックスの中山春菜部長(2年)は「みんなに元気が届けられるように、気持ちから明るくなるように演奏しました」と笑顔で話した。

      ◇

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 ▽1回戦

多摩エンゼルス

00702|9

01100|2

西伊興若潮ジュニア

 (5回コールド)

0000000|0

001011x|3

レッドライオンズ

出雲ライオンズ

0000000|0

221100x|6

月島ライオンズ

エース関北少年野球倶楽部

0002100|3

201010x|4

日野万タイガース

ナインスターズA

1000012|4

0000002|2

町田ヴィクトリー

野火止コンドルズ

101024|8

001002|3

鐘ケ淵イーグルス

 (6回時間切れ)

高島平ジャガーズ

0111000|3

403000x|7

戸塚エコーチャイルド

第三地区ライオンズ

2000000|2

000021x|3

オレンジイーグルス

 ▽2回戦

レッドライオンズ

41043|12

00000|0

多摩エンゼルス

 (5回コールド)

(レ)望月亮伯−長井晴空

(多)音羽想太、小塚未来、鎌田桂太郎−小林誠英

日野万タイガース

1020101|5

0010000|1

月島ライオンズ

(日)鈴木力地、岡戸達哉−岡戸、鈴木

(月)米山祥太朗−染谷優太

本塁打 成井優翔(日)

野火止コンドルズ

00000100|1

00000101x|2

ナインスターズA

 (タイブレーク8回)

(野)名久井慶太、原田美怜−森善翔

(ナ)松井喜一−笠尾一登

本塁打 松井(ナ)

オレンジイーグルス

0002100|3

1000100|2

戸塚エコーチャイルド

(オ)鈴木渥史、石垣慶悟−石垣、鈴木

(戸)荒木宏太、堀口吟詠、坂下楓真−川瀬輝大

 ▽準決勝

日野万タイガース

0100302|6

0000002|2

レッドライオンズ

(日)岡戸達哉、鈴木力地−板倉明輝

(レ)須藤潤−長井晴空

 ▽準決勝

オレンジイーグルス

1000010|2

001110x|3

ナインスターズA

(オ)鈴木渥史、石垣慶悟−石垣、鈴木

(ナ)笠尾一登−中島遼人

本塁打 石垣(オ)

 ▽決勝

日野万タイガース

000000|0

011302x|7

ナインスターズA

 (6回コールド)

(日)鈴木力地、岡戸達哉、佐藤翔星−板倉明輝

(ナ)松井喜一−笠尾一登

本塁打 能村詢矢、松井(ナ)

(東京中日スポーツ)

 

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