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【セガサミーカップ】

ブルースカイズ、東京初制覇 第10回記念大会

悲願の東京王者に輝いたブルースカイズ

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 第10回記念大会は11月17、18、23日に八王子市のセガサミー野球場をメイン会場に行われ、葛飾アニマルズA(葛飾)との接戦を制したブルースカイズ(北)が悲願の東京王者に輝いた。

◆「守りの野球」実戦

 日が傾き、影の長くなったセガサミー野球場。それでも空はいまだ、透き通るような青をたたえていた。

 悲願を達成したブルースカイズ・栗原道信監督が笑顔で振り返る。「これまで標ぼうしてきた『守りの野球』は実践できたと思います」。

 記念すべき第10回大会は、明らかに「投高打低」だった。1回戦から決勝までのトータル15試合で飛び出した本塁打は全部で4本。二塁打、三塁打の数も極端に少なかった。好投を続ける各チームの投手の中でも、ブルースカイズ投手陣の内容は際立っていた。「力まないように、普段通りの投球を心掛けました」と振り返る長部玲史君、「調子は良かった」と話す早川恵陽君はともに、抜群の安定感で試合をつくった。

 決勝で試合を決めたのは、平沼蓮樹主将の2ランだった。栗原監督は「1番の長部が出塁し、得点するのはうちのパターンですが、最後はキャプテンが決めてくれた。2−1。うちらしい試合ではあるのかもしれませんね…」と、再び笑顔を見せた。

 これまでも23区大会、台東都知事杯の優勝経験を持つブルースカイズだが、“東京一”は初めて。実力チームがビッグタイトルを手にし、最高の笑顔で一年を締めくくった。 

決勝で逆転2ランを放つ平沼主将

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好投した長部君

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早川君

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◆胸張る準優勝 葛飾アニマルズA

葛飾アニマルズAは初優勝には届かなかったが堂々の準優勝で大会を終えた

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 大会初出場の葛飾アニマルズAが胸を張る準優勝で大会を終えた。

 ゲームセットの瞬間、大粒の涙を流し唇をかみしめた選手たちだったが、最後まで1点を争う堂々の戦いに、応援席の保護者たちからは惜しみない拍手が送られた。「選手たちはとても成長した大会になったと思います。実力差があるなか、本当に頑張ってくれました」と小林浩之監督代行は持っている力以上のプレーをみせた選手たちに最敬礼だった。

 夏には、合宿と重なったジャビットカップの初戦で大敗。合宿先の茨城にとんぼ返りし、敗戦の悔しい気持ちをこらえ練習に励んだことも。酷暑の厳しい練習が実を結び、集大成となったこの大会では、チームが掲げる“スモールベースボール”で次々と強豪を撃破してみせた。連覇を狙うナインスターズA(世田谷)との2回戦をタイブレークの末に制すると、いずみスワローズ(三鷹)との準決勝では、染谷幸心朗君がノーヒットノーランを達成し快進撃を続けた。

 仲田俊主将は「チーム全員が勝利への意識を強く持って戦った結果です。トスしてくれたり、ノックしてくれたコーチたちの指導も力になりました」。夕日が沈みかけるグラウンドで、たくましさを増した選手たちが笑みを浮かべていた。

◆染谷君、ノーヒットノーラン

準決勝で無安打無失点を達成した葛飾アニマルズA・染谷君

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 葛飾アニマルズの染谷幸心朗君がいずみスワローズとの準決勝で、ノーヒットノーランを達成した。今大会初先発のマウンドで、初回から外角低めに速球を集め、公式戦では初めてという快挙を達成した。「キャッチャーの川畑(慶治)君がうまくリードしてくれたおかげです。立ち上がりからストレートが走っていたし、スローボールも低めに集めることができました」と染谷君。特別賞を受賞した右腕の笑顔が弾けていた。

 ▽決勝

葛飾アニマルズA

0010000|1

000200×|2

ブルースカイズ

(葛)小林流芳、仲田俊−川畑慶治

(ブ)長部玲史、早川恵陽−嶋津寿樹

本塁打 平沼蓮樹(ブ)

◆3位・アンギラス

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 ▽アンギラス・木代勝美監督「1、2戦目はエラーなし、四球なしと練習してきた成果を出すことができましたが、準決勝では、序盤にエラーが続いてしまいましたね。それでも、6年生6人と下級生が力を合わせて戦ってくれました」

 ▽同・豊泉陽主将「チームみんなが最後まで諦めず戦ったと思う。6年生が下級生たちを教えながら自主練習を頑張った成果を出すことができました」

◆3位・いずみスワローズ

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 ▽いずみスワローズ・鷹木純一監督「うちはビュンビュン来る投手は得意ですが、軟投は苦手で…。相手の守備も良かった。(チーム初の都大会3位)ここまでよく戦ってくれました。うちらしさは出せた大会でした」

 ▽同・山本謙太郎主将「相手のピッチャーはコントロールが良くて打ちづらかった。いろいろあったけど、最後をこの大会の3位で終われて良かったと思います」

葛飾アニマルズA

1000100|2

0000000|0

いずみスワローズ

(葛)染谷幸心朗−川畑慶治

(い)越渕泰市−酒井昭栄

アンギラス

0000040|4

0002201x|5

ブルースカイズ

(ア)豊泉陽−高野遥也

(ブ)長部玲史、早川恵陽−嶋津寿樹

▽二塁打 長部(ブ)

◆セガサミー賞 

前列左から村木星仁(ナインスターズA)、鎌田紘彰(ドラゴンズ)、中村桜芽(小作台少年野球クラブ)、益山真太朗(いずみスワローズ)、後列左から福田彩菜芙(八成野球クラブ)、松島優馬(ブルースカイズ)、江橋桔平(大島タイガース)、鬼頭政之亮(麻布キッズ)

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前列左から吉田健人(東京コメッツ)、佐藤健人(アンギラス)、清水咲愛(葛飾アニマルズA)、有馬由隼(武蔵野エースハンターズ)、後列左から川田晟我(大塚スネイクス)、小家光(神田スピリッツ)、長谷川翔平(本町スターズ)、小西未紗(国分寺バッファローズ)

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◆個人賞

▽最優秀選手賞 平沼蓮樹 (ブルースカイズ)

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▼優秀選手賞 小林流芳(葛飾アニマルズA)

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▼特別賞 染谷幸心朗(同)

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▼本塁打賞 石井洸希(大島タイガース)、生田目奏(ドラゴンズ)、豊泉陽(アンギラス) ※敬称略

(右から)石井君、生田目君、豊泉君

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 ▽1回戦

ドラゴンズ(青梅)

011020|4

123005x|11

ナインスターズA(世田谷)

 (6回コールド)

(ド)生田目奏−清水祐真

(ナ)河崎令樹、足立然−足立、中村海咲

本塁打 生田目(ド)

▽三塁打 能村詢矢、加納莉久(ナ)斎藤亮介(ド)▽二塁打 足立(ナ)

葛飾アニマルズA(葛飾)

20440|10

00230|5

大塚スネイクス(豊島)

 (5回時間切れ)

(葛)仲田俊−橋元海星

(大)高野陸−片岡秀仁

▽二塁打 北林柊太郎(葛)

いずみスワローズ(三鷹)

000104|5

020010|3

小作台少年野球クラブ(羽村)

 (6回時間切れ)

(い)鷹木真一−酒井昭栄

(小)増田大地、竹渕快哉、増田−佐藤大雅

▽二塁打 鷹木(い)

神田スピリッツ(千代田)

1000000|1

000002x|2

東京コメッツ(稲城)

(神)田村充麒−佐藤慈晃

(東)村野遼−蘆田優真

▽二塁打 菊池凛士(東)

八成野球クラブ(杉並)

0000000|0

002003x|5

ブルースカイズ(北)

(八)寺山幸成−大惠創一朗

(ブ)長部玲史、早川恵陽、鶴見光太−嶋津寿樹

武蔵野エースハンターズ(武蔵野)

1100011|4

0000300|3

本町スターズ(渋谷)

(武)佐野達哉−桑原理壱

(本)八木橋雅−佐藤良来

▽二塁打 廣瀬奏介(武)

麻布キッズ(港)

0002000|2

120000x|3

大島タイガース(江東)

(麻)後木祐太−風巻丈斗

(大)石井洸希、金本拓久−金本、石井

本塁打 石井(大)

アンギラス(八王子)

0040010|5

0000120|3

国分寺バッファローズ(国分寺)

(ア)豊泉陽−高野遥也

(国)酒井瑛希、小谷秀志−山田一輝

本塁打 豊泉(ア)

▽二塁打 山田(国)高野(ア)

 ▽2回戦

葛飾アニマルズA

10010003|5

10001002|4

ナインスターズA

 (タイブレーク8回)

(葛)小林流芳−川畑慶治

(ナ)加納莉久、河崎令樹−野上征洋

▽二塁打 能村詢矢(ナ)

 ▽ナインスターズA・足立尚樹監督「連覇を狙っていただけに悔しいですね。相手投手の小林君は捉えどころがなく、うちの打線にも迷いがあった。それでも、チームはここまで、よく成長したし、よく戦ってくれました」

東京コメッツ

1000000|1

010002x|3

いずみスワローズ

(東)八重樫凱治、村野遼−蘆田優真

(い)越渕泰市−酒井昭栄

▽二塁打 向田想一郎(東)

 ▽東京コメッツ・藤原隆久監督「ことし最後の大きな大会。もう一試合やりたかった、というのが正直な感想です。普段から付き合いのあるいずみさん相手に、緩んだ部分があったかも。力は出せたと思います」

武蔵野エースハンターズ

0001010|2

030112x|7

ブルースカイズ

(武)佐野達哉−桑原理壱

(ブ)早川恵陽、長部玲史−嶋津寿樹

 ▽武蔵野エースハンターズ・嶌田哲也監督「うちの持ち味は長打力。飛ばす子が多く、2死からでも得点できるのが強みなんです。この大会でも見せたかったんですが、相手投手が良かったですね。やられました」

アンギラス

4100000|5

1001000|2

大島タイガース

(ア)岡野雄心、豊泉陽−高野遥也

(大)石井洸希、金本拓久−金本、石井

▽二塁打 高野(ア)石井(大)

 ▽大島タイガース・石井桂太監督「6年生たちにとっては最後の大会。大きい子はいませんが、みんなよく守った。1年間を通して投げきったエースの石井(洸希)にも感謝したい。これからも皆、夢を追い続けてほしいですね」

◆野球教室で基本しっかり

セガサミー野球部の宮川主将(左)から守備の指導を受ける参加選手たち

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 大会初日の開会式後には、参加16チームを対象とした野球教室が開校、セガサミー野球部の選手たちが訪れ約1時間30分、なごやかな雰囲気のなか教室が行われた。

 すがすがしい絶好の野球日和のなか、ウオームアップのランニングから元気いっぱいだった。

 「大きな声を出して元気にいこう!」。ムードメーカーの新キャプテン・宮川和人選手が盛り上げると、つられるように生徒たちも大きな掛け声で応えた。

 各ポジションに分かれたポジションごとの練習でも、セガサミー野球部の先生たちからの指導に耳を傾けた。

監督やコーチらを対象とした指導者講習を行ったセガサミー野球部の初芝監督(中)

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 内野の守備で指導を受けたナインスターズAの足立然主将(6年)は「自分ができなかったショートバウンドのゴロをうまく捕るコツを教えてもらうことができました。基本を教えてもらうことができてよかった」と充実した授業を振り返っていた。

 また、学童チームの監督、コーチらを対象とした指導者講習も併催。同野球部の初芝清監督が自らバットを握り、「1人1人、選手に合った指導をしてほしい」と細かくバッティングフォームを見せながら効率的な指導方法を訴えていた。

◆べーラン大会圧倒 ナインスターズA

優勝したナインスターズAの(左から)能村君、足立主将、畑本君、吉村君

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 野球教室の最後には、参加チームによるベースランニング大会で大盛り上がり。各チームから選ばれた4人がダイヤモンドを一周ずつ走り競うもので、能村詢矢君、吉村健生君、足立然主将、畑本直君のナインスターズAが予選、決勝とも他を圧倒する快走劇を演じ優勝、上位4チームにはセガサミーオリジナルグッズが贈られた。

 最終走者として韋駄天(いだてん)ぶりを披露した畑本君は「(最終ランナーは)緊張したけれど、前の3人がリードを広げてくれたおかげです」と仲間とともにつかんだ勝利を喜んだ。

◆セガサミー野球部 今季都市対抗4強入り

セガサミー野球部

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 セガサミー野球部は、スポーツを通じて夢と感動を提供し文化の発展に貢献するというグループ理念に基づき活動。野球人口の底辺拡大、明るく健全な社会の形成に寄与することを目的に、ことしも本拠地の東京を中心に、北海道でも野球教室を行うなどした。特別協賛のセガサミーカップ学童軟式野球大会もことしで第10回となり、記念大会となった。

始球式では西武入りを決めたセガサミーの152キロ右腕・森脇亮介投手が快速球を披露した=東京都八王子市の滝ガ原運動場野球場で

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 ロッテで活躍した初芝清監督が率いるチームは、創部から13度目のシーズンを「結束力〜一人一躍〜」のスローガンのもとに戦い、2年連続出場となった都市対抗野球では初めての4強入りを果たした。その原動力のひとりで優秀選手賞に輝いた森脇亮介投手はドラフト会議で西武から6位指名された。来年は先輩たちとプロのステージで切磋琢磨(せっさたくま)する。日本選手権は予選で敗退し、寂しい秋を味わったが、ルーキーらが加わる2019年に向けて心機一転、リスタートした。

(東京中日スポーツ)

 

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