名作損なわず独自色に 『小説 火の鳥 大地編』 作家・桜庭一樹(さくらば・かずき)さん(49)
人類史を壮大なスケールで描いた漫画家手塚治虫さん(一九二八〜八九年)の代表作...
3月7日
笑いに潜む差別を自問 『おもろい以外いらんねん』 作家・大前粟生(あお)さん(28)
近年、お笑いの世界では「人を傷つけない笑い」という言葉がしばしば用いられる。...
2月28日
「政治家」実朝像に迫る 『源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか』 創価大教授・坂井孝一さん(63)
鎌倉幕府の将軍といえば、真っ先に思い浮かぶのは初代の頼朝だろう。二代の頼家は...
2月21日
興行界の裏面史に迫る 『沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝』 ノンフィクション作家・細田昌志さん(49)
空手を愛好する無名の青年を「沢村忠」の名でキックボクシングの帝王に仕立て、芽...
2月14日
無になることに憧れ 『遺言未満、』 作家・椎名誠さん(76)
作家、カメラマン、映画監督、冒険家…。若い頃から幅広い分野で活躍してきた。そ...
2月7日
混然一体で暮らす社会 『多様性を楽しむ生き方「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント』 漫画家・文筆家 ヤマザキマリさん(53)
「昭和」の時代精神に光を当て、今を前向きに生きるためのヒントを探った。代表作...
1月31日
巨匠の個性 仕事ぶり 『交響録 N響で出会った名指揮者たち』 指揮者・茂木(もぎ)大輔さん(61)
ブロムシュテット、デュトワ、サヴァリッシュ、シュタイン、プレヴィン、メータ、...
1月24日
耐え抜く男の生き方 『いとまの雪』(上)(下) 作家・伊集院静さん(70)
開口一番、「どうでしたか」と感想を求められた。面白く一気に読み終えたと伝える...
1月17日
生きづらい経験、武器に 『滅びの前のシャングリラ』 作家・凪良(なぎら)ゆうさん(47)
昨年、『流浪の月』で本屋大賞を受けた注目の書き手。受賞後第一作となる書き下ろ...
1月10日
起きうる「弾圧」リアルに 『日没』 小説家・桐野夏生さん
怖い。気持ち悪い。途中で布団に入ったら悪夢をみるかもしれないとおびえ、夜更か...
12月20日
後進のため経験つづる 『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』 出版翻訳家・宮崎伸治さん(57)
一般の人から見れば、出版翻訳の世界は謎に満ちていることだろう。だからからか私...
12月13日
文士が愛した町の今昔 『阿佐ヶ谷アタリデ大ザケノンダ』 ピアニスト・文筆家 青柳いづみこさん(70)
子どもだった昭和三十年代。自宅と棟続きだった仏文学者の祖父・青柳瑞穂邸には、...
12月6日
子どもは製品ではない 『「生存競争(サバイバル)」教育への反抗』 京都教育大准教授 神代健彦(くましろ・たけひこ)さん(38)
記者が今年読んだ教育に関する本の中で、とりわけ刺激的な一冊。なるほどと思うペ...
11月29日
新しい文化知り自由に『三度目の恋』 作家・川上弘美さん(62)
恋愛小説の名手が手掛けた本作は、「伊勢物語」がモチーフ。登場人物やエピソード...
11月22日
「先駆者」の苦闘を追跡 『紀元2600年の満州リーグ 帝国日本とプロ野球』 フリーライター・坂本邦夫さん(62)
東京五輪が“幻”に終わった一九四〇年夏、日本野球連盟に加盟する九球団が満州国...
11月15日
「自由な美術」を問う 『げいさい』 美術家・会田誠さん(55)
自由に、絵を、描きなさい−。 東京芸術大の油画専攻で、自身が入学した...
11月8日
紛争を避けるために 『まんがでわかる日米地位協定 高校生が日米地位協定を調べてみた!』 シナリオ作家・平良隆久さん(58)
人気漫画「ゴルゴ13」のシナリオ作家の一人。米軍統治下の沖縄で生まれ、育った...
11月1日
科学や食 多彩な視点『とうがらしの世界』 信州大准教授・松島憲一さん(53)
まずはクイズ。国内で最高峰の国立大学はどこ? 「試験が一番難しい大学...
10月25日
「近代」語る東京の建築 『寡黙なる饒じょう舌ぜつ』 建築家・名古屋工業大名誉教授 若山滋さん(73)
理系で建築が専門の僕が「書く人」になったのは、大学院の時、四カ月にわたりヨー...
10月18日
国家に搾取される母性 『乳房のくにで』 作家・深沢潮(うしお)さん
サスペンス小説ではないのに、不穏な出だしからハラハラする。ジェットコースター...
10月11日
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